181回目『スカンピのショートパスタ トマトクリーム』

【スカンピのショートパスタ トマトクリーム】980円
久しぶりのパスタ、今回は『リガトーニ』を使います。
ペンネより少し太め、線が入っていて、ソースに、からみやすいという感じでしょうか。
イタリアンの魚介材料としては、定番のエビ、『スカンピ』。
35年くらい前には、まだ大抵のお店で、『手長エビ』と書いていました。
日本では、正確には、『赤座エビ』と言います。
手長エビと言っちゃうと、アジアのタイやフィリピンで取れる、黒くて長いハサミをとれば、普通のブラックタイガみたいなエビが、いまして。
それとよく混同してましたね。
現在では、仕入れ先、魚屋さん、あらゆるネット上の媒体すべて、スカンピになりました。
玉ねぎ、生ハム、トマトソース、生クリーム、などで仕上げていきます。
最近では、今までに体験した色々な事を、想いつくまま、昔なら「随筆」のような感じで書いております。
《回想》第二回 『国税局』
もう何年前の事なのか、全く覚えていないのですが、大体、５年間くらいでしょうか。国税局の「徴収課」に、通いました。
大体半年に一回くらい、通知が来るんですよね。
しばらく忘れていると、それが届いては、ガックリしたものです。
年商が、正確には覚えていませんが、確か、「4億円以上」だったか、
該当する経営者は、国税局に行かなければならず、それ以下は、地元の税務署で済むんです。
ギリギリ該当してしまうのが、悔しかったですね。
半年くらいに一回、通知が来るんです。
それが届いては、ガックリしたものです。
まず電話をかけて、日程を調整してから、行くわけです。
実は、まだ若かった私は、数年間に渡り、消費税を、たいした理由もなく、滞納していました。督促状も、一年に一回くらいか、届いてはいたのですが、売り上げ自体は、どんどん伸びていたし、店も増えてましたし、また、ちょっと売り上げが悪い月間の時など、どうしても目先の、「社員、バイトの給料」「家賃」「材料の支払い」が、優先されてしまい、なんとなく、税金は、全般的に後回しに、なっていました。
「まあ、そのうち払うよ。」
軽く考えていましたね。
若かったです。
もとはと言えば、先代の借金を、きちんと返すために、「攻撃こそ防御なり。」
と、出店した、それぞれの店が、少しずつ傾いてきました。
本当に「あっという間に」
どうしようもない事態に、なりました。
それでも、なんとなく「税金」が、後回しになっていました。
よく野球や、サッカーなどの一流選手が、ある年、不振に終わり、収入が、急激にダウンすると、前年が「何億」とかで、税金が払えない、なんていうニュースを、よく見ます。
それと同じで、店はどんどん増えていき、「売り上げ」だけは、かなり増額され、なのにも関わらず、利益が、急激に減り、また、1軒ずつ、成績の悪い店を閉店していけば、当然、その年の売り上げも、利益も、昨年度より、かなり少ないのに、税金は、昨年度の金額が対象ですので、ますます払えないと、いう状況は、急激なスピードで、どん底に転落と、いう事になり、
ますます税金が払えない、むしろたまる一方と、いう事になりました。
いよいよをもって、四面楚歌。
何から何まで、どうにもならない事態になりました。
まずは、地元の税務署から、呼び出しがあります。消費税を、なんとか払って下さいよ。と。そして何回かは、税務署へ行き、相談を行い、
分割して払う約束をして、
だけど、また、最後の一回くらいが、また払えないので、
繰り越しになり、どんどん、どんどんたまって行くわけです。
やはり年商によって、一年に「二回」の会社と、「三回」の会社が、あるのですが、私は、三回でした。
一年に三回、相談に行くのに、そこで約束した分割払いが、また滞納。
ある日、職員さんに言われました。
「これだと、もう、どうしても、こちらでは、扱いが出来ないんですよね。」
「国税局に、送る事に、なりますね。」
そうすると、どうなるかというと、その次からは、新しく発生する消費税は、税務署に払い、滞納している方は、国税局に払うわけです。
新しく発生する消費税だけでも、払えないのに、出来るわけがないですよね。
国税局の方は、溜まる一方、地元の税務署からも、何回かあとに、次のように、言われました。
「規定、決まりが、ありまして、次回からは、自動的に、新しく発生する消費税も、直接、国税局に納税して下さい。」
「国税局から、用紙が、郵送されると、重います。」
まだ未知の世界、「国税局。」
なんとも言えず、背筋が、寒くなりました。
やはり、1つのお話しを、一回では書けませんね。またこのお話しも次回に、続きます。
東陽町七厘家 店主 平田尚也
お客様のご来店を、心よりお待ちしております。
東陽町 七厘家
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