16:00 London National Galleryで、初期ルネサンスですか? ここは最初のコーナーで、ジョット以前の中世末期の素朴なイタリア絵画がかなりあって,ジョットへの道が学べるのが特色です。ただジョットの真作はないので、そこが難ですけどね。ボッテチェルリの傑作が2点もある一方で、特異な作風のピエロ・ダ・コシモの作品が特に印象的でした。また、カルロ・クリベッリとコスメ・トーラの作品が多量にあるのには驚きです。イタリアでも1箇所でこれだけ集まっているところは無いかもしれません。レオナルドではバーリントンハウス・カルトンが必見です。初期ネーデルランド絵画では同じ部屋にヤン・ファンアイクが3点もあるのは壮観ですね。しかも脇にロヒールの佳作やロベール・カンピンの作品があって比較鑑賞できるという贅沢きわまりない環境です。旅行のようですが、NG には時間をかけたほうが良いですよ。ルネサンス絵画とは関係ありませんが、ロンドンでは、ウオレス・コレクションがいかにも英国的な蒐集で訪れる価値があると思います。