Рет қаралды 39,909
『「北斗星」 引退関連 NHKニュースまとめ』
21日、最後の列車が出る上野駅のホームにはおよそ2000人の鉄道ファンなどが駆けつけ、午後4時20分に札幌に向けて走り始めると集まった人たちはいっせいにカメラを向け、「ありがとう」とか「いってらっしゃい」などと、ことばをかけて見送っていました。
静岡県の60代の男性は「長いトンネルを抜けた後の開放感がたまらない、楽しい電車でした。これだけ大勢の人に見送られてブルートレインも喜んでいると思います」と話していました。
22日、午後4時12分に札幌駅を出発する最後の北斗星を見送ろうと鉄道ファンなど、およそ1500人が駆けつけ、記念撮影をするなどして名残惜しんでいました。そして北斗星が出発すると、大きな拍手とともに「さようなら」とか「27年間ありがとう」といった掛け声が寄せられていました。
これまで家族で3回乗車したという札幌市の13歳の男の子は「ガタンゴトンという列車の音が好きでした。なくなってしまうのはとても寂しいですけど、ありがとうと声を掛けてあげたいです」と話していました。
23日朝、札幌駅を出た最後の列車が到着する上野駅のホームには、およそ2500人の鉄道ファンなどが駆けつけ、午前9時25分に列車が到着すると、集まった人たちは一斉にカメラを向けて、「おかえり」などと声をかけていました。
最後の列車に乗った埼玉県の46歳の男性は、「旅行会社に勤めているので、何回もお客さんと一緒に乗って、いろんな思い出があります。これまで本当にありがとうという気持ちです」と涙ながらに話していました。
「ブルートレイン」は青い客車の寝台特急で、昭和33年に東京と博多の間で運行を開始した「あさかぜ」が最初です。夜の星空をイメージした青い車体から「ブルートレイン」という愛称で親しまれてきました。
ブルートレインは最盛期の昭和53年には、東京や上野を出発する列車だけで九州や東北方面などへ一日に17本が運行されていました。東京や大阪などの大都市圏に向かう地方の人たちだけでなく地方へ出張するサラリーマンなどが多く利用し、戦後日本の高度成長を支えてきました。
札幌駅と上野駅を結ぶ「北斗星」は上野と札幌をおよそ16時間で結ぶ寝台特急で昭和63年に青函トンネルの開業に合わせて個室の寝台や食堂車を備えた豪華列車の先駆けとしてデビューしました。ホテルのようなサービスを目指して開発され、A寝台の1人用個室にはシャワーやトイレ、テレビなどが備えられています。また食堂車ではフランス料理のフルコースが提供され、人気を集めました。
しかし、車体の老朽化に加え来年3月の北海道新幹線の開業に向けて、青函トンネルでの工事を増やす必要があるとしてことし3月に定期運行が終了しました。その後も1編成の臨時列車で運行が続けられてきましたが、今回、それも廃止されることになりました。
札幌市に住む画家の鈴木周作さん(42)は仕事で上京する時など北斗星に乗り続け、その回数は458回に上っています。
ブルートレインの魅力は車内での人々とのふれあいだという鈴木さんは社内で働く人や食堂車で出会った人たちの姿を絵に描いてきました。鈴木さんは「食堂車で相席になった人といろんな話をしたり、全く知らない人と『おやすみなさい』、『おはようございます』と顔を合わせたりする乗り物はほかにない。出張や帰省などで乗っている人もいるし、車内で働いている人もいる。別々の目的がある人が乗っているから、列車が一つの街という雰囲気だったと思います。もうぼろぼろなのにJRの人が必死に手入れして動かしているのを知っているのでお疲れ様という心境です。一つの時代が終わったなと思いました」と感慨深そうに話していました。
[NHK NEWS WEB 2015年8月21日16時54分・NHK NEWS WEB 2015年8月22日18時16分・NHK NEWS WEB 2015年8月23日12時37分より]
【※この動画に著作権などの問題がありましたら、直ちに削除しますので、その際はご連絡ください。】