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骨壺は居場所を失い肩を寄せ合うように窓際に置かれていました。
■納骨堂利用者:「怒りの感情もわきませんし呆れているだけなので何も期待していません」
本文 札幌市東区に住む60代の男性。
両親と祖父母、家族4人の遺骨を「御霊堂元町」に納めていました。
母親の遺骨を納めたのはことし8月。
納骨堂の土地と建物が落札された時期です。
■納骨堂利用者:「不振に陥って競売にかけられたという情報は全く耳にしていませんでしたし一切説明もないですし、ただただあきれている」
「御霊堂元町」を運営する宗教法人「白鳳寺」。
およそ3億円の借金を抱え事実上、経営破綻状態に陥りました。
ことし7月、土地と建物が競売にかけられおよそ1億500万円で落札したのが札幌市の不動産会社です。
■(落札した)不動産会社の社長:「賃貸マンションを新築しようと計画して応札しました。立地に魅力を感じて入札をしたという経緯です」
落札した不動産会社の社長は永代供養を謳ってきた納骨堂であることも理解したうえで応札したといいます。
■社長:「競売資料に納骨壇は容易に移動できる建物の符合物ではないと記されていたので移動することが可能であると認識していました。
白鳳寺は元々、豊平区にあったようなんですがそこから引っ越してきた。
移動してきた経緯があることから、競売で落札された後に再び引っ越す可能性はあると考えていました」
宗教法人「白鳳寺」が札幌市東区で納骨堂の経営を始めたのは10年前。
それ以前は現在とは異なる人物が代表として豊平区で斎場を営んでいました。
さらに宗教法人「白鳳寺」は1950年代から存在し白石区にはかつて寺院を構えていたことがわかりました。
HTBはこの寺の住職だった人物に接触。
宗教法人「白鳳寺」の驚くべき実態が明らかになりました。
■白鳳寺の元住職三井文龍さん:「白鳳寺を譲ったんだQ譲るってのは売った?うん。だって少しでもお金にならなきゃそんな譲るってことはないものQ売る金額はいくらくらい?500万円」
白鳳寺の住職だった三井文龍さんは20年ほど前に宗教法人としての資格を売却したと証言します。
なぜ、宗教法人の資格が売買されるのか。
僧侶の資格を持つ弁護士の荒川香遥さんはこう解説します。
■僧侶の資格を持つ荒川香遥弁護士:「税制上優遇されたりだとか今回問題となっていますが納骨堂・墓地は民間会社が運営できませんので宗教法人なら運営できる。
そんな形で売買のニーズがあると思います。」
宗教法人を取得するため僧侶の資格などは必要ありません。現在の「白鳳寺」の代表もこう断言していました。
■白鳳寺の代表:「宗教の学校もなにも出ておりません」
■僧侶の資格を持つ荒川香遥弁護士:「宗教の勉強をしたことない方が引き継いで納骨堂を運営して売っていくそうするとただの倉庫業みたいになってしまいますからビジネスをしたいという形になると今回のような消費者被害に発展することが懸案されます。」
不動産会社はマンション建設の計画を白紙に。
白鳳寺の役員を自ら選任するという条件のもと納骨堂を引き継ぐ方針に転換しました。
しかし、ハードルが待ち受けます。
納骨堂の事業許可を与える札幌市は先月、白鳳寺に対して新たな販売を禁じる行政処分をくだしました。
不動産会社が選んだ新たな役員が経営を継いだとしても処分はそのままの可能性が高いといいます。
■札幌市保健所生活環境課中村陽一係長:「事実上の名義貸しで営利企業が宗教法人の実権を握ってしまうということはまずい。不動産業者が宗教法人を引き継ぐということが名義貸しになるのではないかという疑義が生じますので確認が必要になります。」
宗教法人を引き継いだとしても新たな販売ができなければ安定した経営が図れないのではと懸念する札幌市。
利用者が安心して遺骨を預けられる環境は整うのでしょうか。
白鳳寺の代表が姿を消してから1カ月近くが経とうとしています。
「逃げるのではない」、そう言い残した代表。
遺骨は居場所を失ったまま…利用者の不満は募るばかりです。
■納骨堂利用者:「期待はしていないですけれど私たち利用者の前に出てきて説明、謝罪、それだけです」▼HTB北海道ニュース 公式サイト
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