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病院経営マニュアル作成ガイド2. 組織構造と役割
組織
組織図
病院長: 病院全体の運営責任者。
診療部門: 各診療科(内科、外科、小児科など)が集まり、患者への医療を提供します。
看護部門: 患者への看護ケアを提供します。
医療技術部門: 検査、放射線、薬剤など、診療をサポートする専門的な業務を行います。
事務部門: 人事、経理、総務など、病院の運営を支える業務を行います。
各部署の役割
診療部門
各診療科: それぞれの専門分野において、患者への診断、治療を行います。
医事課: 診療費の計算、レセプト作成などを行います。
看護部門
病棟看護師: 入院患者への看護ケアを提供します。
外来看護師: 外来患者への看護ケアを提供します。
手術室看護師: 手術中の患者への看護ケアを提供します。
医療技術部門
検査科: 血液検査、尿検査など、様々な検査を行います。
放射線科: X線検査、CT検査など、画像診断を行います。
薬剤科: 医薬品の調剤、薬物療法に関する相談などを行います。
事務部門
人事課: 職員の採用、教育、評価などを行います。
経理課: 病院の収支管理、会計処理などを行います。
総務課: 施設管理、備品管理などを行います。
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各部署の役割と責任
診療部門
内科、外科、小児科など各診療科:
それぞれの診療科の専門的な医療行為の実施
患者の診断、治療、予防
外来診療、入院診療、手術
専門的な知識と技術の向上
救急科:
緊急性の高い患者の初期診療
重症患者の安定化と専門科へのスムーズな転送
24時間体制での対応
放射線科:
X線、CT、MRIなどの画像診断
放射線治療
画像情報の解析と診断への貢献
病理科:
生検組織の検査
腫瘍の診断
疾患の診断補助
医療技術部門
検査科:
血液検査、尿検査、生化学検査など
検査結果の正確性と迅速な報告
薬剤科:
医薬品の調剤、分包
薬物療法に関する指導
薬剤情報提供
栄養科:
患者への栄養指導
食事療法の作成
集団給食の管理
リハビリテーション科:
患者へのリハビリテーションの実施
機能回復の支援
運動療法、物理療法など
事務部門
事務課:
入退院手続き、保険請求、会計
医療費の計算
医療に関する書類の作成
人事課:
職員の採用、教育、評価
労務管理
医事課:
医療に関する法規の遵守
医療事故防止対策
情報管理
その他
看護部:
患者の看護、療養の支援
医療チームの一員として、医師と協力して患者ケアを行う
医療情報部:
医療情報の収集、分析、活用
医療情報システムの管理
感染対策チーム:
感染症対策の実施
院内感染の予防
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職務内容
医療部門
医師: 診療、診断、治療、手術、患者への説明など、医療の中心的な役割を担います。専門分野によって、内科医、外科医、産婦人科医など、様々な職種に分かれます。
看護師: 患者への看護、医療処置の補助、医師の指示に基づく業務、患者への健康指導などを行います。
薬剤師: 医師の処方箋に基づいて薬剤を調合し、患者に交付します。薬の効果や副作用についての説明、薬物療法に関する相談にも応じます。
放射線技師: X線、CT、MRIなどの医療機器を用いて検査を行い、画像診断に貢献します。
臨床検査技師: 血液検査、尿検査、生化学検査など、様々な検査を行い、診断の補助を行います。
事務部門
事務職員: 受付対応、会計処理、医療事務、カルテ管理、電話対応など、病院運営に必要な事務処理全般を行います。
医療情報管理士: 医療情報の収集、整理、分析を行い、医療の質向上に貢献します。
医療社会事業主: 患者や家族の社会的な問題に対応し、退院後の生活支援を行います。
その他
栄養士: 患者への食事療法、献立作成、栄養指導などを行います。
臨床工学技士: 医療機器の保守点検、操作、トラブルシューティングなどを行います。
リハビリテーション科: 患者へのリハビリテーションを行い、機能回復を支援します。
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報告・連絡・相談の体制
組織構造の例
病院長直属型: 病院長がすべての部門を統括し、各部門長が病院長に直接報告するシンプルな構造です。小規模な病院によく見られます。
報告・連絡・相談の体制の例
日々の業務報告: 各職員は、日々の業務内容や進捗状況を上司に報告します。
定期的な会議: 部署ごと、または全職員を対象とした定期的な会議を開催し、情報共有や問題解決を行います。
緊急時の連絡体制: 緊急事態が発生した場合、迅速な連絡体制を確立し、適切な対応を行います。
書面による報告: 重要な事項については、書面で報告し、記録を残します。
メールによる連絡: 日常的な連絡には、メールを利用します。
イントラネット: 病院内の情報共有に、イントラネットを活用します。
機能別部門制の病院における報告・連絡・相談の体制
週次報告: 各部門長は、週に一度、病院長に部門の状況を報告します。
月次会議: 各部門長が集まり、月次の業務報告や課題の共有を行います。
緊急連絡網: 災害時や医療事故発生時など、緊急事態に対応するための連絡網を整備します。