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京阪には京橋~守口市間のみ無停車で、それ以外の区間は各駅に停車する、区間急行という種別があります。
区間急行のような、区間〇〇という種別は鉄道会社によって定義が異なるものの、一般的には一部区間のみ急行運転する種別で、急行より下位、準急より上位の種別として認識されている場合が多いです。しかし京阪では準急より停車駅が多く設定されており、準急より下位、普通より上位の種別になります。
京阪の複々線区間のうち、京橋~萱島間では、内側2線はA線と呼ばれ、途中駅に停車しない優等列車が高速で走行し、外側2線は各駅に停車する種別が走行します。こうすることで、速い種別が遅い種別に邪魔されることなく、スムーズに走れるのです。
朝の通勤時間帯は、京都や枚方市、寝屋川市からの、比較的遠い地域からの通勤通学客を運ぶため、多くの優等種別の列車がA線を走行し、その数は、1時間当たり23本~25本にもなります。これだけの列車を1本の線路で捌くため、複々線区間の途中にある守口市駅では、通常時間帯では停車する準急、快速急行を通過させ、停車のための減速や、駅での客扱いの時間を省くことで、時間当たりに捌ける列車本数を増やしています。
でも、守口市駅に準急、快速急行が止まらなくなると、萱島~守口市間の途中駅から大阪方面へは普通で行くしかなくなり、利便性は極端に悪化してしまいます。そのために存在するのが区間急行という種別です。
区間急行は通常、守口市駅まではB線を走り、守口市駅からはA線を走るため、守口市駅出発直後にB線からA線に転線することになるのですが、ポイント通過の速度制限があるため、他の列車より多くの時間、A線を支障してしまい、A線を通過する他の列車の邪魔になってしまいます。
コロナ禍による減便で、最近はマシになってきましたが、以前は枚方市から萱島までノロノロ運転が続いてイライラさせたものです。
大和田、古川橋といった門真市域から乗る乗客のためには、区間急行の本数を増やしたい。でも、寝屋川市より遠くの乗客のためには、区間急行の本数は増やしたくない。というジレンマが発生してしまいました。
そこで登場した必殺裏技がB線区間急行です。B線区間急行はいつから存在するのかははっきりわかりませんが、少なくとも30年くらい前にはあったようです。
■ナレーション
VOICEVOX:四国めたん
VOICEVOX:ずんだもん
■音楽
KZbinオーディオ ライブラリ
Eine Kleine Nachtmusik (by Mozart)
Sonatina No 2 in F Major Allegro (by Joel Cummins)
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