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Japanese train running sound and view in the car.(CHIBA/Yukarigaoka-Line/Series1000)
山万ユーカリが丘線1000形第2編成「こあら2号」の走行シーンです。この車両は日本車輌方式のVONAと呼ばれる中央ガイド式AGTで、直流750Vを抵抗制御でコントロールします。
・佐倉のコアラたち
子どもの頃、首都圏の鉄道路線図を眺めていると千葉の奥地に不思議な形に伸びる路線が目に付きました。京成本線のユーカリが丘を起点に、ラケット状に半ループ線としたこの路線はユーカリが丘線と呼ばれ、1982年に開業しました。運営事業者は山万という不動産ディベロッパーで、この路線の舞台であるユーカリが丘のニュータウン開発と一体で整備されたものでした。戦後のニュータウン開発では鉄道整備もセットとなる事が多く、東急田園都市線や泉北高速が有名な例でしょうか。バブル期には都心から離れても戸建て住宅を求めて、既存鉄道の郊外でも団地開発が進み、近鉄大阪線の桔梗が丘などがこれにあたります。しかしバブル崩壊から30年、分譲開始と共に入居した稼ぎ世代は高齢化し、現在は過疎化してしまっています。ところが同じ1980年頃に分譲開始したユーカリが丘はさほど高齢化や過疎化が見られず、子育て世代も多く街が若く活き活きとしている印象があります。これは山万の開発ポリシーで、土地や需要があっても年間分譲数を300程度に抑え、居住世代を分散させることで一気に高齢化するのを防ぐ手法の効果であり、短期的利益より長期的利益を選択した結果によるものです。ニュータウン内の交通インフラを自ら事業者として運営するスタイルも独特で、開業以来使用される3連3本の1000形は曲線の流線型スタイルとボディマウント風の側面でとてもスマートに見え、新しいニュータウンを走る姿は1980年代には近未来的な光景を見えたことでしょう。一方で3本の編成にはそれぞれ「こあら1〜3号」の愛らしい名前があり、座席シートは前面の愛称ステッカー同色で編成毎に異なります。余談ですが、ユーカリが丘には「こあらバス」と呼ばれるコミュニティバスがあり、鉄道の続番で「こあら4〜10号」が命名されています。話戻って鉄道用の3本のコアラ達ですが、非冷房で老朽化が課題ですが特殊規格故に車両置換え価格も高く、この費用は居住者負担に直結するので経営判断は非常に難しいでしょう。交通ICも非対応で均一料金200円であることから、券売機は「1回券」と「回数券」の2択のみで、入口は観光地ロープウェイかアトラクションのような雰囲気です。佐倉のニュータウンの3匹のコアラは40歳を超えていますが、まだ暫く長生きするかもしれません。
47.千葉都市モノレール・ディズニーリゾートライン・山万
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