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00:59 子育ての悩み
08:38 どこまで頑張るのか?
12:25 兄弟の少なさ
本日は、「子育ての失敗と『うつ』」というテーマでお話しします。
私は子育てに失敗したのではないかと落ち込んでしまう方、うつになってしまう方、それで寝られなくなってしまう方はたくさんいます。
子どもをうまく育てられなかったのは私の責任なのではないか、と言って当院を受診される人は結構います。
そのような方は町のクリニックでは珍しくありませんが、意外と受診につながらないケースも多いかと思いましたので、今回動画にしてみようと思います。
■子育ての悩み
・不眠、うつ
「私が悪いのでは」と悩んでいる親御さんはすごく多いです。
その結果、不眠やうつになってしまう人は結構います。
当院は子どもは診ません。
中学生は時々いますが、基本的には高校生以上です。高校生だと児童精神科で診てもらっていることが多いかと思います。
僕のKZbinを見ている方は40代~50代の女性が多いのですが、そういう方が来院した際にお話を聞くと、子どものことで悩んでいるということが多くあります。
・児童精神科医への愚痴
よく聞くのは児童精神科医への愚痴です。
自分の子どもに病気があり連れて行ったけれど、ちゃんと診てくれなかった、診てくれているけれどイマイチ、などといった愚痴を聞いたりしています。
ものによっては「そうだね」と言うこともありますが、多くのパターンは「でもこういう感じなんですよ」と補足したり、「先生はこういうことを考えていたんだろうね」という橋渡しをしています。
このような愚痴を聞くと、ドクターはどう思うと思いますか?
人の悪口を聞くと嬉しいと思うと思いますか?
それとも、自分も悪口を言われているのではないかと不安になると思いますか?
答えは「何も思いません」。
何も思わないと言うか「この場ではこういうことを言っているんだろうな」と思っています。
文句も言うし感謝もしているし、親御さんなのですが、うちの診察室にいる時は子どもっぽい部分を僕の前で見せているんだなと思います。
そういう揺れ動きなのだと思っています。
・夫、家族の無理解
他に困っていることは、夫、自分の家族、夫の家族の無理解です。
「この子がこういう風になっているのは、あなたが悪いんでしょ」と責められていることも結構あります。そこからうつになってしまいます。
場合によっては旦那さんが発達障害、旦那さんの実家や自分の実家に発達障害の人がいて、カサンドラ症候群のようになってしまう。そういうこともあります。
カサンドラ症候群とは、パートナーがアスペルガー症候群の場合に奥さんがうつになってしまうことです。
・愛着の問題
愛着の問題もよく指摘されます。
「親の愛情不足で子どもはこうなる」とネットに書かれていて、それで自分の育て方が悪いのではないかと悩んでしまうことが多いようです。
「そんなことないんですよ」と僕はよく言います。
確かに、2、3歳か5歳くらいまでの発達の遅れは親の責任もあります。
(発達障害のケースは別です)
きちんとトイレに行けない、箸を使えない、文字を覚えない、小学校で忘れ物が多いなど。
ですが、中学生や高校生であれば、親の影響ではなく友達や学校の先生の影響で育つので、親の影響なんかもうそれほど受けていないと話します。
ですが、どんなにそう言われても、頭ではわかっていてもなかなか心では理解できません。
それが母親という存在なのかなと思います。
気持ちはよくわかります。
・ロールモデルの不在
愛情のかけ方が悪いのではないかと悩んでいるときに、「自分が愛情を受けてこなかった」というパターンもあります。
虐待を受けていたために父親と距離があった、母親と距離があった、親から性的な虐待を受けていたなど、いろいろなパターンがあります。
紐解いていくと複雑な背景があり、だから精神科に通院するということになります。
もちろん、そういったことがなくても通院して良いのですが。
・育てにくい子ども
実際、育てにくい子ども、というのはいます。
自分の子どもが育てやすい子どもなのか、育てにくい子どもなのかというのはあまり考えたりはしないと思います。
自分の子どもが大勢いるわけではないので、その子が「育てにくい子どもなのだ」と頭で理解していても、やはりそのようには思いません。
僕らはいろいろな子どもを見ているので、子どもにはそれぞれ個性があり、こちらがいろいろやってもなかなか反応しない子どももいますし、逆に少し働きかければ一気に良くなっていく子どももいるとわかります。
ですが経験がないと、自分の子どもを「育てやすい/育てにくい」という観点では見にくいのではないかと思います。
育て方ではなく遺伝の問題という話もありますが、遺伝子というと自分から半分渡しているわけで、「私のせいなのかな」と思いがちです。
ですから遺伝子という言い方は良くなく、設計図くらいが良いかなと思います。
遺伝子はただの設計図なので、その設計図が育てにくい形だったのかなということはあります。
・シングルマザー
シングルマザーがゆえに貧困の問題があったり、育てにくい子どもと二人きりでワーッとなり思わず手が出てしまい、児童相談所につながることもあります。
すごく後悔してやるせない気持ちになりますし、児相から戻ってきた後も、「自分はどうなんだろう」と責めてしまう母親も多いです。
■どこまで頑張るのか?
育てにくい子どもに対してどこまで頑張るのか、というのがあります。
こちらが手助けをしないとちゃんと学校に通えないし、宿題もできない。
かといってやりすぎても全然できないまま。
バランスが難しいです。
障害がある子ども、育てにくい子どもを持つ親は本当に加減が難しく、普通の子どもよりもやはり手をかけてあげないといけません。
かといってかけすぎても伸び代を奪ってしまうかもしれません。
大学を卒業するまで身を粉にして手伝う親もいます。
本人は大学のレポートを書けないので、親が手伝って一緒に書いてあげる。
夏休みの宿題をやるように、大学の卒論まで手伝うこともあります。
でもそれは、親も苦しいですが子どもの方も苦しいです。
何とか卒業はできたけれど次がない。
妙に、挫折を許容してくれない。
自分の失敗を認めてくれず、親が無理矢理やってくれたので、ある意味失敗や挫折の先延ばしになってしまう。
結果的に福祉の介入が遅れてしまう知的障害や発達障害の子どももいます。
かといって、全く何もやらないというわけにはいきません。
自分のできる範囲でやらなければいけないのですが、どこまで頑張れば良いのかというのは、夫婦や家族の中で決めていくことが重要です。
僕がよく言うたとえとして「キャンプのカレー」があります。
キャンプで作るカレーは、適当に材料を切って適当に入れてカレールーを入れればおいしくなります。
育てやすい子どもはキャンプのカレーのようなものです。結局どんな作り方をしてもおいしくできます。
それをネットで「こういうやり方が良いのだ」と書いてあったりしますが、本当は正解はありません。それが本当に正解なのかわかっていないことも多いと思います。
でも実際は育てにくい子どもはいますし、どこまでやったら良いのかというさじ加減は難しいです。
第三者にはわからないということです。
また、母親はここまで頑張りたい、でも父親はそれは難しいと思う、といった具合で夫婦で意見が分かれてしまい、「もう旦那なんか知らない」となり母子密着が進んでいくパターンもあります。
その結果、子どもが摂食障害になってしまう、ひきこもりになってしまうこともあります。
境界性パーソナリティー障害のような形で母親を振り回すこともあります。
これが、子どもが30代、40代になっても続いていくことは珍しくありません。
どこで距離を取るのかは本当に難しいです。
■兄弟の少なさ
育てにくい子どもの問題として、兄弟の少なさということもあります。
兄弟が4人くらいいると、末っ子は甘えん坊、真ん中の子は手をかけられていないからダメなど、俗っぽい話があります。
兄弟がいると、上の子は発達障害で育てにくかったけれど自分が悪いのではなかったんだな、とわかるのですが、一人っ子でその子が発達障害だとすごく悩んでしまうことがあります。
兄弟が多い方が、育てにくさを受け入れやすい、対応しやすいということがあります。
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どこまで頑張る? 伴走し続けて思うこと
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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介
【自己紹介】
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。
【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス www.mhlw.go.jp...
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 www.medsi.co.j...
倫理規定について note.com/menta...
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