ひたかくす、こつこつ、ごじっぽひゃっぽが不正解。だが異議あり。詳しく述べると長文になるので極めて大雑把な概略のみ。 私もごじっぽひゃっぽが正しいとされているのは知っていますが、他のコメントにもある通り、これはおかしいですね。他にも、岡っ引きが持っている十手は「じって」、鉛筆が十本の「じっぽん」も同じ。 十の字は「じゅう」と読むのは常識です。五十歩も十手も十本も juu という発音に数を表す語尾が付いたので、当然 ju の発音は保持されて「ごじゅっぽ、じゅって、じゅっぽん」となるのが ”最も自然な” 発音。だがこんな場合は漢字の十を ju と読まないからと、強引に変な読み方にしたのが「ごじっぽ」その他です。 ここで問題なのは、日本人の「文字重視、発音軽視」ですね。赤ん坊が言葉を覚える時、まずは話し言葉を覚え、それで言語の基礎ができてから文字を習得します。その逆は有り得ない。世界にはまだ話し言葉だけで文字を持たない民族がおり、昔はもっと多かった。でも、文字(書き言葉)は持っているが話し言葉は無いという民族は未だ発見されていないし将来見つかる可能性もありません。”文字は話し言葉を表記するための道具であり、話し言葉によって変わる事はあっても、文字が話し言葉を無理やり変えるのは異常です” 。日本語は発音が世界で最も単調で、反面文字が最も複雑なので、こんな異常事態が起こったのでしょう。更に漢字や読み方を知っているのがステータスになるとて、このような動画が作られたり(悪意はありません。動画主様、ごめんなさい!)、「ごじゅっぽ」と自然な発音をするのを無知無教養と笑いものにしたり。困った風潮だ。 なので私は、若い頃に「ごじっぽひゃっぽ」が正しいと言われても、ずっと「ごじゅっぽひゃっぽ」で通しています。 やはり長文になった。でもこれくらいは説明しないと足りません。長文失礼しました。