「冠詞 + 前置詞 縮約」は誤記だな。それを書くなら「前置詞 + 冠詞 縮約」だね。たとえばフランス語の à + les Champs-Élysées が強制的に aux Champs-Élysées =「シャンゼリゼにて」になることや、イタリア語の di + il destino が強制的に del destino =「運命の」になることのように。100%強制というのは面白い現象だ。 これがドイツ語の場合だと、Ich wohne _in dem_ Stadtzentrum. =「私は街中に住んでいる。」は誤りとまでは言えないが、ドイツ人による添削で Ich wohne _im_ Stadtzentrum. という前置詞+冠詞の縮約形にほぼ100%直されてしまう。同様に Ich gehe _in das_ Stadtzentrum. =「私は街中へ歩いて行く。」は誤りとまでは言えないが、ドイツ人による添削で Ich gehe _ins_ Stadtzentrum. という前置詞+冠詞の縮約形にほぼ100%直されてしまう。ドイツ語は「ほぼ強制」と言える。
7:48 実際Kevin's English Roomというチャンネルのアメリカ生まれ・育ちのKevinさんが、一緒にチャンネルをやっている日本人のかけちゃんという方に「学校で Let'sはLet usの縮約形だと習った」って言ったらまじで!?って感じで驚いてました。「Let'sとLet usは全然意味違うよ」って言ってました。文法化の判断って話者の感覚が反映されるので、学問にしては面白い現象ですよね 追記 この動画の6:10から、Kevinさんが「Let us goもLet's goと違い気がする」と言っていますね。リンクをクリックでその場面から再生されるはずです (参考:日本人が間違いがちな『Let's』の使い方 !Let'sは意外と難しい? kzbin.info/www/bejne/qZTCnoGnm65_iNEsi=8ifA2mggezsb5Vbc?t=6m10s ) 追追記 また、let'sは「相手を巻き込む表現」とか、「相手の行動を促す」「私も一緒にやるから!」とおっしゃってますが、実際に上記の動画の3:00あたりから、Kevinさんが「〜しましょう」を直訳して、「勧誘」の意味なのに「依頼」の意味と混同してしまうということを指摘してますね。例えば、エスカレーターなどに「Let's be careful with children.」という注意書きがあったり、公園に「Let's enjoy the park.」という看板があったりなどなど。これらを日本語に戻すと、それぞれ「子供に気をつけましょう」「公園を楽しもう」となり、自然な表現になりますよね
Let'sは本来命令文のはずなのに疑問文のように返答の文章が存在するのが面白いと思います。ただ「Yes, I do. / No, I don't.」などと違って「Yes, let's. / No, let's not.」とletする主語が書かれていないというのが気になります。中学校で初めて習った時、「?」で文が終わらないけどこれまでに習った疑問文の特徴が揃っているので少し特殊な疑問文程度の認識をしました。後に「Let's」は本来「Let us」の短縮型であることや、「Let」という動詞の意味を知った時は、Let's文というもはや疑問文でもない、そういうものなんだと思いました。Let'sって何気なく中学で教わりますが、かなり特殊で不思議ですよね。