1990年当時まだ免許も持っていない少年だった私はクルマへの憧れと間近で見たい一心でEunosのショールームに忍び込むようにして訪れた。Cosmoは近寄り難い品格と気品に満ちた佇まいで私の前に姿を現した。こんなところに子供が来ていいはずはない。恐るおそるだったが、さわる事もできずに、ただクルマを眺めていた。するとセールスの方だろうか、「よかったらお持ち帰りください。」と封筒の包みを少年の私に手渡してくれた。中身はカタログの冊子と、何やらきれいなケースに収められたものだった。帰ってから開けてみると、"THE REWARDS OF SATISFACTION" とのタイトルが付けられたビデオテープだった。再生してみると、ヴァンゲリスの美しい曲とともにCosmoの流麗で美しい走行シーンが流れた。以来ビデオを何度も繰り返し見てはCosmoの美しい映像の虜になった。すっかりEunosのファンになった私はそれから数年後、家族がクルマを購入する機会に、出たばかりのEunos500を勧め、購入するに至った。少年だった私にカタログとこのビデオを渡してくれた事は、30年以上経っても忘れ難い憧れの日々を思い起こさせてくれる。
@desicollector6 жыл бұрын
One of the most beautiful cars ever made by any manufacturer