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今回は日本の美意識を確立させたといわれる『古今和歌集』の成り立ちと、『古今和歌集』の撰者四人の代表歌をご紹介します。
この和歌集は、醍醐天皇(だいごてんのう)が、紀貫之(きのつらゆき)、紀友則(きのとものり)、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)、壬生忠岑(みぶのただみね)の4人に編纂を命じて作らせた、勅撰和歌集です。
※訂正:壬生忠岑の歌のところで、「生(お)ひ出でくる」を「生(い)き出でくる」と読んでしまいました。誤りですので訂正いたします。
【紹介した和歌】
・紀貫之
さくら花ちりぬる風のなごりには
水なき空に波ぞたちける
(古今和歌集・春下・八九)
・紀友則
秋風に初雁(はつかり)が音(ね)ぞ
聞こゆなる誰が玉梓(たまづさ)をかけて来つらむ
(古今和歌集・二〇七)
・凡河内躬恒
春の夜の闇はあやなし梅の花
色こそ見えね香やは隠るる
(古今和歌集・春上・巻一・四一)
・壬生忠岑
春日野の雪間を分けて生ひ出てくる
草のはつかに見えし君はも
(古今和歌集・巻十一 恋一・四七八)
#和歌#古今和歌集#紀貫之