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北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、オホーツク海に面した興部(おこっぺ)町の冨田ファームから2回にわたってお届けします。今回は、おいしい牛乳をつくるために取り組む、化学肥料を使わない牧草栽培について紹介します。
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【おいしい牛乳は牧草づくりから】
冨田ファームの4代目の冨田康雄さんは、25年以上前から環境に負荷をかけない酪農と、おいしい牛乳づくりを目指して、化学肥料を一切使わずに牧草を栽培し、独自の飼料(サイレージ)を作ることに取り組んできました。
【牧草は一年分を3回で収穫】
冨田ファームでは、牧場周辺にある約70ヘクタールの畑で、一年分の牧草を栽培しています。収穫は年に3回。6月中旬に一番草、7月下旬に二番草、そして9月上旬に三番草を収穫しています。
【広大な草地で豪快に刈り取り作業】
刈り取り機を付けたトラクターが牧草地を一直線に走り、一気に牧草を刈って行きます。牧草は半日ほどその場に置き、水分が飛んだ頃合いを見計らって、専用のハーベスターで吸い上げながら細かく刻み、後部のコンテナに吹き飛ばします。
【3種類のサイレージで牛乳の品質を安定】
牧草は、牛舎の近くに設置されたバンカーサイロと呼ばれるコの字型のサイロに下ろします。次にショベルカーで牧草を集めて踏みつけ、できるだけ空気を抜きます。バンカーサイロがいっぱいになったら、上からブルーシートを被せて密閉。シートの下では牧草の乳酸発酵がゆっくりと始まり、2~3カ月でサイレージができあがります。