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弘南鉄道は、大鰐線を2027年度末で廃止を前提とした休止にすると明らかにしました。
【弘南鉄道 成田敏社長】
「大鰐線の運行継続は難しいということで、廃止・休止という判断を示しました」
「休止というかたちで進めていきたいと思っております」
11月27日に弘前市で開かれた、弘南鉄道沿線8市町村長による支援の在り方に関する会議の後、弘南鉄道の成田敏社長はこう話し、2027年度末をもって大鰐線を廃止を前提とした休止にすると明らかにしました。
大鰐駅と中央弘前駅との間13.9キロを結ぶ大鰐線。1952年、当時の弘前電気鉄道が開業し、1970年に弘南鉄道に譲渡されました。ピークだった1974年度には389万8千人が利用しましたが、開業以来、赤字が続いていました。
【弘南鉄道 成田敏社長】
「(ピーク時は)390万人という、それがですね、(今は)わずか30万人弱ということで、やはり利用者の減少が大きいのではないか」
弘南鉄道は2013年には一度、2016年度末での大鰐線の廃止を表明しましたが。沿線自治体が協議会を発足し、支援をしていくことになり、廃止を撤回していました。
2021年度の支援計画では、2023年度の経営状況を見て2026年度以降の支援の在り方を協議することになっていました。
しかし、その後もコロナ禍や2度の脱線といった影響で経営は厳しい状況が続き、2023年度の弘南鉄道の決算は、過去最大の赤字となる2億3千万円余りの経常損失。
大鰐線は10.8%少ない573万円の減収になったと報告されました。
これを受け、今後の支援については、弘南鉄道が提出する中長期計画を見ながら検討することになっていました。
【弘前市 桜田市長】
「やはり会社は民間企業ですので、その判断を受け止めなければいけないと」
こう話したうえで、代替交通については。
【弘前市 桜田市長】
「大鰐線に代わるものをバス代行にした場合には、どこかのバス路線を複数でも廃止するなどしなければ、運転手を回すことができないというのが弘南バスからの話もありますので、様々な検討をしていかなければならないと思っています」
大鰐町の山田年伸町長も。
【大鰐町 山田年伸町長】
「既存の弘南バス、JRも大鰐は弘前からの交通手段としてはあります」
(Q.利用者への対策)「今後検討していかなければならないものと思っておりますが、今すぐに具体的にこういうふうにしていこうということはありません」
弘南鉄道によると、設備など財産処分の観点から、国とも相談して再開を前提としない休止というかたちで、今後手続きなどを進めていくということです。
【弘南鉄道 成田敏社長】
(Q.今後)「できれば一定期間、3年間くらいは運行を継続していければなと思っております」
「年間30万人近くまで利用者がございます。その方々のことを考えれば、やはり本当に、本当に申し訳ないなという気持ちはございます」