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3月3日はひな祭りです。女の子の健やかな成長を願う行事ですが、コロナ禍で迎えるなか、その思いが強まっているかもしれません。ひな祭りの今を追いました。
大興奮の子どもたちが見つめるのは、手作りの衣装をまとったお内裏様やお雛様たちです。
<三人官女役の職員>「私たちはお雛様のお世話係で、身の回りのことは全部お手伝いしているの。一人ずつ持っているものが違うでしょ」
静岡市の麻機幼稚園では、毎年の恒例のひな祭り行事が開かれ、職員たちが寸劇を披露しました。ひな人形を自宅に飾らない家庭もあるため、日本の伝統行事を体験して健康に育ってほしいと願いを込めました。
<園児>「楽しかった」「優しい女の子になる」「来年は小学校で風邪ひかないようにしたいです」
家庭でのひな祭りにも変化がみられます。
<青山鈴ちゃん>「電気、つくんだよ」
自分のお雛様を大切に飾るのは青山鈴ちゃん3歳です。この日はお母さんとお兄ちゃんと一緒にひな祭りを祝いました。
<青山鈴ちゃん>「(人形は誰が買ってくれた?)ばあばとじいじ。(もらったときどんな気持ち?)いい感じ」
2021年のひな祭りは一緒に暮らす家族だけで迎えました。
<青山亜侑美さん>「初節句のときだけは両方のおじいちゃんおばあちゃんが来ておひな様を出してお祝いしたけど、そのあとは家族だけで。コロナということもあって今年は特にうちの中で4人でお祝いしました」
お内裏様とお雛様だけが座る鈴ちゃんの雛人形の隣にはもう一つ雛人形があります。お母さんの雛人形です。
<亜侑美さんと鈴ちゃん>「イチニイチニ」「これどうやって作るの?誰と作るの?」「これはねみんなで組み立てないとちょっと難しいかな」
本来は7段の立派な雛飾りですが、骨組みのパーツは閉まったままでした。
<青山亜侑美さん>「作ると結構大きいので一部屋つぶれてしまうので、子どもの物も増えてきたので今回はお顔だけ簡易的にここに飾らせてもらいました」
今のお雛様の主流は鈴ちゃんの雛人形のような「コンパクトさ」です。収納場所も台座の中なのでスペースをとりません。
<青山鈴ちゃん>「これが鈴の!」
<青山亜侑美さん>「せっかく産まれたときに買ってもらってありがたいとは思っているが、現代の暮らしの中ではやはり娘のもののようなコンパクトなものがニーズにあっていると感じる」
雛具やひな人形の製造品出荷額は静岡県は全国2位を誇ります。しかし、少子化が進み、住宅事情も変化したため、年々その出荷額は減少し、25年ほど前と比べると3分の1以下です。それでも日本の伝統行事を支える雛飾りの職人たちはトレンドを取り込んで新しい雛人形を生み出しています。
<マホロバ 白石大地代表>「洋間を中心とした生活になってきたことで、木目を使った飾り台にお花も洋風にしたものだったり、ぼんぼりも和紙を使った飾台、衣装も柔らかい印象のお雛さまとお殿さま」 こちらの店ではライフスタイルに合わせ、和室だけでなく洋室にも合うモダンなひな飾りが人気を集めています。ひな人形の顔立ちも変化していて「ふっくらとした丸顔」から「すっきりシャープな顔」に仕上がっています。新型コロナが拡大し、暗い話題が続いたためか、興味深い傾向があるそうです。
<マホロバ 白石大地代表>「気分が少し滅入っている、そんな中で明るい白ピンクの飾り台、赤色の飾り台で華やかに飾りたいというお客様が増えた。コロナ禍で健康であることが大事だと自覚されたと思います。家の中で華やかに飾っていただいて、楽しいひな祭りを過ごしてほしい」
ひな人形のトレンドが変わろうとも、子どもの成長を願う気持ちはいつの時代も変わらないようです。
#オレンジ6 3月3日放送