品川歴史見学#4 ~洗濯と冷蔵庫の歴史

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3 жыл бұрын

道路や鉄道の広がり、駅のまわりに建ち並ぶ大きなビル…。まちが発展するとともに、私たちの生活も便利になってきました。生活を便利にしたものとして、いまお家で使われている電化製品があげられます。洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、エアコン、テレビ…。スイッチ一つ二つで使えるものばかりですね。実は、こうした便利な電化製品が多くの人たちに使われるようになったのは昭和30~40年代ごろ、今から50年くらい前のことでした。人は、生活や製品の不便なところについて、「どうしたらもっと便利になるだろう」と考え、発明を繰り返した結果、今の便利な世の中になりました。
 それでは、電化製品がなかった時代の人たちは、どのように生活していたのでしょうか。疑問をもってその歴史を考えてみると、いま当たり前のように使っている道具が生まれた秘密がわかってきますよ。ここでは、洗濯機と冷蔵庫をテーマに、道具の歴史について勉強しましょう。
【生活道具はどうやって便利になったの?(洗濯機編)】
 桶は、野菜や果物の手洗い、赤ちゃんのお風呂など色々な目的で使いました。それでは、ギザギザの溝がついた板と一緒に使うときは何をしたでしょうか。そう、洗濯です。洗剤をギザギザが付いた板にかけて、これから洗濯をしようという時の写真でしょう。桶をたらい、板を洗濯板と呼びます。写真に写っているたらいは金属でできていますが、元々は木でできていました。
 まず、水を貯めたたらいの中で洗濯物をぬらし、洗濯板にこすりつけてゴシゴシと汚れを落とします。この洗濯板、上も下もないように見えますが、実は理由があって向きが決まっています。では向きと理由について考えてみましょう。ギザギザのカーブが下に来るように置き、洗濯物を上下に動かします。ギザギザが滑り止めになり、カーブにせっけん水がたまりやすくなるため、汚れがよく落ちるのです。せっけんは、この窪みに置くことができます。
 洗濯というと、いまはスイッチ一つで洗濯・すすぎ・脱水・乾燥までできる全自動洗濯機がありますね。しかしこの当時は、こうした道具を使って自分たちの手で洗濯をしていたのです。このたらいと洗濯板を使う洗濯は、いつも手を水につけ、力を入れて洗わなければならないため、大変な重労働だったのです。冬は寒く、手が乾燥して荒れてしまうこともお母さんたちを悩ませていました。
 太平洋戦争後のおよそ70~80年前は、物が不足して食べるものも少なく、多くの人たちが苦労しました。とても不便な生活を送っていたのです。当時の人たちは、不便な生活を便利な生活にするために一生懸命働き、多くの電化製品を発明していきました。こうした中で誕生した電化製品の一つが、スイッチ一つで洗濯ができるようになった洗濯機です。洗う漕が一つある一漕式洗濯機(ローラー式洗濯機)というもので、洗濯を終えた後は、洗濯機の外側に付いた2つのローラーを手でまわし、その間に洗濯物を一枚ずつ通して脱水しました。今から50年ほど前の昭和40年代には、この脱水の作業も自動で出来る二槽式洗濯機が誕生します。この洗濯機には、洗う槽と脱水する槽の二つがあります。洗い終わった洗濯物を手作業で脱水槽に移して脱水しました。まとめて脱水できるので、一枚ずつ脱水していた手間が大きく減ったのです。昭和60年代になり、多くの女性が社会で働き始めるようになると、仕事が終わった夜でも洗濯ができるように、と全自動洗濯機が登場します。一つの漕で洗濯から脱水まで全部自動でできるという便利なものでした。そして、今は乾燥まですべてできる洗濯機も登場しています。多くの人たちの苦労と願いがより便利な製品を生んできたのですね。未来の洗濯機はどのような姿になるのか、楽しみです。
【生活道具はどうやって便利になったの?(冷蔵庫編)】
 冷蔵庫が登場したのは今から100年程前のことでした。氷冷蔵庫と呼ばれるものです。たとえば、夏の暑い季節はすぐに食べ物が腐ってしまいますよね。その悩みを解決したのが冷蔵庫でした。今、冷蔵庫の温度はすべて自動で管理してくれますし、氷は水を入れれば自動で作ってくれます。でも昔は、そんな便利なものはありませんでした。氷は、氷屋さんが作ったものを必要な大きさに切ってもらい、それを買って使いました。きれいな水で氷を作るのは大変なことでしたし、氷を手に入れるのもお金がかかりましたので、氷や冷やした食べ物を食べる、というのはとても贅沢なことだったのです。
 それでは、この氷冷蔵庫はどのように使うのでしょうか。大きな扉と小さな扉が1つずつありますが、それぞれ入れるものは、食べ物と食べ物を冷やすための氷です。どちらの部屋に氷を入れるか考えてみましょう。正解は、上の部屋に氷を、下の部屋に食べ物を入れる、でした。上の部屋に入れた氷の塊によって冷蔵庫の中の空気が冷やされ、下の部屋に置いた食べ物を冷やす、という仕組みです。冷蔵庫の外側は木でできていますが、それぞれの部屋の内側は金属でできているので、冷たさを保つように工夫した作りになっています。氷冷蔵庫が登場したころ、家庭では洋食が作られるようになっていました。お料理で使うバターや牛乳、お肉などの食べ物を冷やして保存しておくため、氷冷蔵庫は欠かせなかったのです.大正7年(1918)に出された『応用家事教科書』という本には、氷冷蔵庫が「冷蔵器」として紹介されています(図5)。上の段に大きな氷、下の段に魚や果物、お酒の瓶などが入れてありますね。
 電気冷蔵庫は、昭和28年(1953)頃になり、多くの製品が誕生しました。そこから10年ほど経つと、冷凍庫を備え、ものを凍らせることもできるようになりました。そして今は、野菜室などを備え、使い方にあわせた保存ができる電気冷蔵庫が登場し、多くの食品が長い時間保存できるようになりました。冷蔵庫も発明によってどんどん便利になっています。未来にはどのような冷蔵庫が発明されるのでしょうか。
 いかがでしたか?今回は、洗濯機と冷蔵庫の歴史を紹介しました。このほかにも、コタツやアイロン、掃除機など、身の回りにある様々な電化製品も、元は電気を使わない道具から移り変わってきたのです。
 人は、少しでも生活を便利にしたいという思いがあり、物づくりをしてきました。物づくりの技術は常に進歩しています。技術に改良が加えられ、新しい技術が開発されることにより、今までの道具はよく使いやすくなり、生活も便利になります。昔のことを調べるのは、今の生活で使っている道具のことを知ることになりますし、これからの未来に繋がります。まずは身の回りにある身近なものから、その歴史を調べてみましょう。
 品川歴史館では、二槽式洗濯機と氷冷蔵庫をペーパークラフトにしてホームページに載せています。どのような仕組みになっているかよくわかりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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