判明！いまノーベル文学賞に最も近い日本人作家はこの人です【 文学YouTuber ムー 】

[@mouxx]

ご視聴いただいた皆様、コメントをしていただいた皆様、ありがとうございます。 特に「土着性」の部分に反応してコメントをしてくださった方が多く、この動画を出せて良かったと感じています。(10年以上前からブログやFacebook、Twitter、このKZbinチャンネルでも今までに散々言及してきたのですが、まったく反応がなかったのです。) 実は、本動画ではあえて触れていませんが、ノーベル文学賞には「土着性」よりも大切な条件があります。 それは、文学賞だけではなく医学賞/物理学賞/平和賞などの他の賞も含む、ノーベル賞全体に課せられている必須条件で、ノーベル賞自体の存在意義となる「人類への貢献」の有無です。 もちろん、文学賞においても最大に重要な条件はこの「人類へ貢献しているかどうか」となります。毎年5月に最終候補6〜8名が決まったあと、受賞者決定まで約5ヶ月もかけて審議されるのは、この点について延々と協議しているからです。 よって、ノーベル文学賞の選考を分析をするのであれば、この点はかなりのレベルで掘り下げて考察する必要があります。(巷に溢れる的中偽装の連中はこの点については一切触れません。大手ブックメーカーや私の予想結果をハイエナしているだけだからです。) 私は、ノーベル文学賞の受賞者の予想をするにあたって、この「人類への貢献」を自分なりに掘り下げ、歴代受賞者たちの作品群の共通項を抽出して照らし合わせ、独自の分析項目を作っています。 この「人類への貢献」はノーベル文学賞を語る上で必須のトピックになりますので、近々で動画を配信しようと思います。 取り急ぎ、いただいたコメントの中で、中上健次について。確かに土着性はありますが、上記の「人類への貢献」を感じさせるものが弱い印象でした(これはあくまで私の主観ですが)。長年受賞が噂されているグギ・ワ・ジオンゴの初期作品にも近い感覚を抱いたのですが、悲惨な出来事の羅列、という印象で、そこから先を感じさせるものがもっと欲しいなと。 最終候補に2回も残りながら、あと一歩のところで受賞に至らなかった谷崎も、この「人類への貢献」の審議で落とされています。

[@happa_sango]

海外から金井美恵子に着目するセンスも凄いけど、ムーさんの分析が凄すぎる

[@goodluck0246]

素晴らしい分析でした。

[@user-fm2qg4fb6z]

土着性、、納得です。 とても興味深いお話でした。

[@user-so9kj4vp3r]

めっっっちゃくちゃ面白い！！！ たまたま通りかかったんですが、こんなに面白いKZbinがあったなんて……😂読書量と知識の多さからなされる見事な分析に聞き入ってしまいました。土着性、確かに村上春樹や小川洋子は違いますね。私は今30代で、中学生からずっと金井美恵子の大大大ファンなのですが、初期はやはり詩作の影響がまだ色濃く反リアリズム(という短絡的な言葉を氏は嫌うでしょうけれど)ですよね、吉岡実的で私は初期のものから大好きなんですけれど、でもそのエッセンスを引き継ぎつつ世俗に開かれていった目白４部作とか「噂の娘」も抜群に面白いから凄い、そして確かにその大衆性の中には、多くの「日本」文化の描写がありますね。「恋愛太平記」なんかはそもそも「細雪」のオマージュであるし、日本特有の季節行事が楽しい小説でもあるので、海外でも受けそう(でもそれじゃオリエンタリズムか？)……ともかく、フォークナー、ナボコフ、クロード・シモン、フローベールと金井さんが影響を受けたであろう作家は沢山思いつくけれど、それをノーベル賞と結びつけて考えてみたことはなかったから「なるほどー！」を連発しながら聞いていました（笑）周りにこういった「the・文学」(?)について話せる人がいないので、今後はこのチャンネルを友として生きていこうと思います！本当に出会えてよかったチャンネル！他の動画も沢山あるみたいなので、少しずつ見せていただきますね😊いま、今年に入って一番楽しいです（笑）

[@user-so9kj4vp3r]

追記 多和田さんも大好きだけれどあの日本語遊びを翻訳するとどんなニュアンスになるのでしょう？未映子さんについては、同感です！体力と根性がすごいなといつも思う。そしてあそこまで分かりやすく世界文学を視野に入れている作家って日本ではあまりいない気が……「あ〜今〇〇を読んで勉強しているんだな〜」と結構丸わかりな感じが興ざめな時があります。作品自体は好きなのですけど。

[@user-pc6hb3gx8p]

本当に日本でもムーさんが唯一と言っていいですよ、文学賞関連にここまで追究してるのは!!村上春樹さん以外私は名前知りませんでした😅

[@user-rs2xy2qv5z]

ノーベル文学賞の選考過程についてはよく知りませんが、私は個人的には詩人の谷川俊太郎氏に取ってもらいたいです！

[@Kiki-zu9ip]

とても興味深い内容で勉強になりました。10年くらい前から英語のブックチューバーコミュニティをフォローしてるのですが（当時あまり日本人ブックチューバーがいなかったので）、小川洋子さんのRevenge（寡黙な死骸みだらな弔い） という作品がとても評判良かったのを覚えています。村上春樹さんは、昔よりも欧米のファンが離れていってしまってる印象を受けます（実際はどうか分かりませんが）彼の女性の描写の仕方に嫌悪感を抱く女性が多いようです。川上未映子さんは出す作品が次々と翻訳されていて評価高いです。金井美恵子さんの作品は読んだことがないので読んでみます！

[@ip6229]

ほんとです。私はアメリカに住んでいます。アメリカ人はMurakamiさんの女性キャラクターが嫌いです。

[@shunk6422]

いつも楽しく、尊敬しつつ拝見しています。 日本人作家のノーベル賞授賞について、 (故人には授与されないため)津島佑子さんが長生きしてくれていればと思うことがあります。 歴史や性、site-specificityの多義性に注目が集まる中で、世界の人々による豊かな読みを可能にさせてくれる稀有な作家ではないかと思います。 私の世代では悲しいほど文学は関心の外にあるようですが、ムーさんのチャンネルを通じて若い読者が増えることを願っています。

[@user-ou4kh7rw6p]

『JR上野駅公園口』で、全米図書賞を受賞した、柳美里さんについても、情報を教えてください。

[@user-tr7hk7ls9x]

昔候補に上がった中上健次の作品は土着性強かったですね また候補だった谷崎潤一郎も確かに一文が長いですね

[@dawnobjecta]

日本の文化水準に資する番組ですね。初めて視聴しました。苦手コメントがよかったです。フィツキャラルドって書士侃々房みたいですね。

[@エアイート]

すげーおもろいです。。。

[@yachiyosako3995]

吉増剛造は、何処にも入ってなのですか？

[@denhide4626]

Kazuo Ishiguroが受賞した時に、これで村上春樹の芽は無くなったかなと私は感じました。ノーベル賞の選考委員が２人をどう比較したのか興味があります。50年経たないと何も分からないのが残念です。

[@user-pd1qo7yx9t]

ロビー活動を頑張ったら、ブッカー賞獲れそうなとこまで行けるって、怖ーーー。この人がノーベル賞取ったら、ノーベル賞嘘ものって思う。

[@user-jb5xr4wi3o]

読んだことあります？？

[@mm049951]

金井美恵子読んでみます。

[@user-me8be9kv4t]

個人的に川上未映子がきっかけで文学に興味を持ったので、彼女の権力に対する感覚の鋭さにはそりゃ賛否あるだろうなと思いつつ、その点から作品が正当に評価されないのは悲しいなと感じていた(何も知らなかった自分を一番捉えた作家なので) のだが、Twitterを覗かせていただいたところ黄色い家でだいぶ考えが変わられた様子　自分も黄色い家についてはとんでも無いものを書いてきたな川上未映子、と思っていたので、感覚が共有でき凄く嬉しいです

[@kai936]

ボブディランが受賞してるから、中島みゆきが選ばれたら嬉しいです。

[@user-tb4ud8hy8m]

金井さんは長いだけじゃなくて 長い中に底意地悪いディスりをいくつも仕込ませてるとこ 金井さんを初めて読んだのは20年前だったと思うけど、その頃すきだった清水義範とかもう作家やめたのかな

[@mouxx]

わかります！長い文章の中にさらっと皮肉を込めたり脱線して別の話を始めたり、という書き方が、私にはプルーストを感じさせられて、とても好きです。 清水義範さんって、志の輔師匠に作品を落語化されている方でしたっけ？

[@-shiga1445]

フォークナーでなく蓮實重彦からの影響です。

[@mouxx]

「フォークナーでなく」と言い切るところが浅はかで、蓮實重彦氏はクロード・シモンから影響を受けており、そのクロード・シモンはフォークナー/プルーストから影響を受けているので、源流を辿るとフォークナーに行き着くのであって、金井氏はもちろん蓮實氏からも大きな影響を受けているだろうが、他にもフローベルからの影響も公言しており、つまりその言い切り型のコメントが浅はかとご認識いただければ当コメントの目的は果たせるのである。私は動画内でフォークナー「的」文体と述べている。