なんでドレミで歌えなきゃいけないのかと疑問に思われる方もいるようですね。その疑問、確かに分かるので、自分でもちょっと考えてみました。楽譜を読むということは、楽譜からその音楽を読み取って理解するということで、ドレミ・・・と、音の名前をまず覚えることは、それができるようになるための第一歩に過ぎないですよね。音の名前、その音が鍵盤のどこにあるのか、をまず覚えなければ、ピアノは弾けません。楽譜を見てそれをドレミで歌うということは、楽譜に書いてある音符の位置をパッと見て、それが何の音なのか、瞬間的に把握できるようになるための訓練だと思います。 その上で、音楽には理論というものがあって、例えばこの曲は何調で、何拍子で、ここは何調に変調してるとか、楽譜を見て理解できなくてはいけないし、ちゃんとスケールやアルペジオなどを全部の調で弾いたりして訓練している人は、何調だとわかったら、すぐ手がその通りの位置にさっと行けるんですよね。あと、例えば、この和音が来たら、次はこんな和音が来そうだとか、音楽の理論の知識から、ある程度予測までできるようになって、そうなると譜読みも早くなりますよね。 そうやって、楽譜を見て理解した上で、体がその理解した通りに動く、という状態ができてきます。ドレミはそこまで行く第一歩だと言えると思います。 日本語だと、ドレミ・・・という音の名前と、ハ長調とか、ニ長調・・・という調性の名前が違うのですけど、例えば英語だと、ドレミはC,D,Eとアルファベットで、調性の名前もC Majorとか D Majotとか、同じなので、わかりやすいです。日本語はその点、何でド長調とかレ短調とかにしなかったのかなと、僕は逆に疑問に思います。あと、シャープとかフラットっていうのがありますけど、英語だとそれも、D flat Major C sharp minor とかで同じなのに、日本語はそれも、変ニ長調とか、嬰ハ短調とかってなってて、レ・フラット長調とか、ド・シャープ短調にすればもっとわかりやすいのにと、疑問に思います。