全国一の赤字区間 営業係数25,416 芸備線前面展望 備後落合-新見

赤字ローカル線を数多く抱える、JR西日本。
2022年4月11日に、2019年度の線区別の経営状況の情報開示が行われました。
www.westjr.co....
なかでも経営状況が悪いと予想されていた、芸備線の1日3往復運転区間、東城-備後落合間は、営業係数（100円稼ぐのに必要なコスト）が25,416という数字が示されました。
同資料でワースト2となった、木次線出雲横田-備後落合間の6,596、国鉄時代にワースト1と言われていた美幸線の4,780(1983年度)と比較しても、桁外れの数字となりました。
JR他社との比較では、JR北海道の最高は根室線富良野-新得間の2,942(2021年度第2四半期)、JR四国は予土線の1,159(2013-17年度平均)、JR九州は指宿枕崎線の指宿-枕崎間の1,964(2020年度)となっており、芸備線の当該区間が全国ワースト1と言えます。
なお赤字額で言えば2.6億円にすぎず、全国ワースト1ではありません（西日本ワースト1は、山陰本線出雲市−益田間の34.5億円）。
その区間を含む、芸備線備後落合発新見行の前面展望です。
ちなみに、東城−備中神代間の営業係数は、ワースト3の4,129になります。