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7月17日で山開きから1週間を迎える富士山で山岳遭難が相次いでいます。静岡県警救助隊の出動はすでに10件、わずか5日間で4人の登山客が亡くなるという緊急事態です。2024年の富士山では何が起きているのでしょうか。
7月16日朝の富士山須走口5合目です。
朝から雨が降り続く天気でしたがこれから富士山を目指す人、登山を終えて降りてきた人が次々とやってきます。富士山で相次ぐ山岳遭難に強い関心を持っていました。
<これから登る男性>
Q.わずか数日で4人の方が…
「亡くなってますね。ニュースで見ました。山を甘く見ちゃいけないと思いますよ」
Q.例年と違うことは
「(山梨県)吉田口の方が(登山者数を)4,000人で止めてますよね。そうすると、やっぱりこちらが回ってくる人が多いのかなっていう気もしてたんですよ」
<下りてきた男性>
Q.上の天気はどうでした?
「上の天気はすごく風が強くって。昨日よりかは今日はまだマシだったみたいなんですけども、やっぱり自然の動きっていうのは計り知れない」
<東部総局 金原一隆記者>
「山開きから数日のうちに4人が亡くなるという異常事態。山小屋関係者は『誰でも登れる山・富士山』に対する油断に警鐘を鳴らします」
<東富士山荘 米山千晴代表>
「富士山登りたいって方は、やっぱり、みなさんが住んでるとこ、もう30度近くあると思うんですけれども、やはり真冬だよと。やっぱ10度ないんですよ、天気の良くても」
長年、登山客を見てきた米山さんは、2024年の富士山は円安で例年以上に外国人登山客が増え、さらに山梨県側が登山者数を1日4,000人に制限したことで静岡側に人が流れ、結果的として、山小屋の多くで予約がいっぱいになったとみています。
また、登山客からは「山小屋の予約がなかなか取れず、スケジュール的にも登るという選択肢しかない」との声も聞かれます。
米山さんは、登山中に体調などに異変を感じた場合、山小屋へ助けを求めることを躊躇してはいけないと強調します。
<東富士山荘 米山千晴代表>
「体調が変化した時には、やっぱり最寄りの山小屋に入るべきなんですよね。どこもかしこもいっぱいだと言っても、そういう方はほっとくわけいかないじゃないですか」
<伊部桜輔カメラマン>
「いま、外で動けなくなっていた人が山小屋に運び込まれてきました」
「脱がせよう、これじゃあ風邪ひいちゃう」
山開きの10日から天候が荒れた富士山。体調不良などを訴える登山客が続出しました。14日までの5日間で、実に4人も亡くなっています。新型コロナが5類に移行され、多くの登山客が訪れた2023年の静岡県側の死者は、夏山シーズンを通じて2人。まさに緊急事態です。
なぜ、ここまで多くの死者が出てしまったのか、静岡県警の担当者は悪天候の影響が大きいと話します。
<静岡県警地域課 大橋隆司次席>
「非常に風が強くて、気温も低く雨が降っていたということが原因の一つと考えられる。風が強いと体温が奪われて、体感温度も下がりますので非常に体力を奪う」
そこで静岡県警は、こんな動画をSNSに投稿しました。
<暴風雨の中の救助隊(提供:静岡県警)>
「(風が強すぎて前に)進まない。みんなで固まっていこう」
山に慣れているはずの救助隊員でも動くことすら難しいことが富士山では起きているのです。
<静岡県警地域課 大橋隆司次席>
「途中で無理と感じたら、勇気をもって下山していただくということが非常に重要かと思われます。今回のような悪天候ですと(救助も)いつもより時間が掛かりますので、その辺もよく考えて登っていただきたい」
<田中健太郎気象予報士>
地上付近では穏やかな天気でも、山の上は荒れているということはよくあります。7月10日、山開きの朝の富士山の様子を映した画像を見ると、周りは晴れているものの、山頂付近には笠雲ができていました。
地上から笠雲を見ると、「天気が崩れる」というサインだと考えることがあるんですが、すでに10日朝の時点で山頂付近では風が強く吹いていたと考えられます。
富士山で荒れた天気となりやすくなっている原因は梅雨前線。7月10日から16日にかけて、日本列島付近では、前線が停滞し続けています。富士山には湿った空気がぶつかりやすくなっています。
今後、18日以降は前線が離れ、晴れる日が続きますが、午後は大気の状態が不安定になることがあります。午前中晴れていても、午後は天気の急変に気をつけてください。
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