OED、学生時代に、大学の研究室に新版が入ったと聞いて見に行きました。でかくて持てないので、逆さまに立ててあって、手前に倒すと開いて読めるように置かれてました。語源が詳しく、人名cedrickが実はcerdickの誤記が広まったものというのが、今でも忘れられません。four letter wordが肩見出しになってて、ひとり笑っていました...。
OEDが最初に分冊版で発行され始めた1884年ごろといえば、現在出版されているヒンディー語・ウルドゥー語辞書の基礎にもなっている PlattsのA dictionary of Urdu classical Hindi and Englishが出版された頃(1881年)だ!大英帝国が植民地化を進めていく絶頂期で、植民地経営のためにも、現地語研究が盛んになり確立していく頃だ。そういう対外的な研究が進んだ影響もあり、自国語の辞書編纂の意欲が高まっていたのかもしれない。