Smetana: The Bartered Bride Overture /Klaus Tennstedt スメタナ「売られた花嫁」序曲 クラウス・テンシュテット

スメタナ「売られた花嫁」序曲
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウス・テンシュテット
1991年4月2日　ロンドン、ロイヤルフェスティバルホール
Smetana: The Bartered Bride Overture
London Philharmonic Orchestra
Klaus Tennstedt
2. Apr. 1991, Recorded live at the Royal Festival Hall, London
#smetana #スメタナ

[@yamato-yosoroku-klausketeer]

ありがとうございます。 テンシュテットらしい思い切りの良い音楽！ ロンドンフィルも大健闘!! BBCレジェンズを引き継いだICAはなぜテンシュテットのCD、DVDのリリースをやめてしまったのかなあ… (以下とても長いです) どのレーベルも時にうんざりするような音のいじり方をする そのためしばしば「このときのテンシュテットはやる気がなかった」と レコード作りの問題がぜんぶ演奏家のせいにされるという悲しい事態が 私はテンシュテットのスタジオ録音は素晴らしいと思っているけれど人にはお勧めしない あれだけあちこちで「つまらない」と言われているのを見ると つまり演奏が「伝わっていない」「伝わらない可能性が高い録音」ということ だから人には生々しいライブ録音をお勧めする でも、せっかくライブの時代になったのに結局音をいじられて「テンシュテットはやる気がなかった」とか言われるとほんと悲しい このBBC LEGENDS盤も音は加工した跡があるがその熱気は伝わると思う しかも演奏の熱気や巨大感を削ぎ落としてただキレイに音を聞かせるリマスタリングではないのがまだ救い たしかにレビューで見たことがあるが若干音は「薄味」だ ポール・ベイリー氏はBBC LEGENDSやテスタメントのリマスタリングを担当しているようだ テンシュテットとベルリン・フィルとのライブリリースでよくわかったのは彼はまずどんな録音であっても「低域をカットすることから始める」というのはわかった ベルリン・フィルとのライブシリーズは大喜びで聞いたが あくまで個人的感想として、例えば「新世界」などはGNPの海賊盤より低域が浅くなっていてゲンナリしてしまった ゲンナリしてしまってほとんど聞いてない また、LPOレーベルの1992年の第九も「いつも通り」のリマスタリングで たいへん美しいがかなり力強さを損ねている とにかくノイズや残響をカットし音をいじり倒し「弱めて」「薄めて」「細める」リマスタリング 海賊盤を聞いているとあの時代のロンドンでの録音の雰囲気はよくわかる 加工されたものは聞けばわかる 「ああ…かなりいじったな」と 重ねて言うがとてもキレイな音だし 合唱はオーケストラの大きな響きの上にちょこんと載せるようにリマスタリングされている だが、また私を愕然とさせるものを読むことに モーストリー・クラシックの記事で第九の推薦盤についてのトークが掲載されていて 吉村渓氏がテンシュテットの1992年の第九を推薦したところ 「合唱が弱い」 と撥ね付けられてしまった (「たしかに合唱が弱いですね」とあったと思う) 本音で悲しい 「合唱が弱い」んでないの 「合唱が弱く聞こえるようにリマスタリングされたの！」 「LPOレーベルがやりたいこと」(テンシュテットがやりたかったことでなく)はよくわかるの!!! 合唱も他のオーケストラのパート同様の一部である、合唱だけ出しゃばってはいけない、と さっきも言ったけど、巨大なオーケストラの響きのうえに「ちょこん」と載ってる感じに聞こえるでしょ？ ああ…って また「伝わらなかった」って それゆえ「推薦できない」とか言われて… せっかくライブの時代になったのにEMIのころと同じことを繰り返してるって…本気で悲しくなる ちなみに1992年の第九はリマスタリングエンジニアの名前がない おそらく音質で揉めたのではないか？ いつも通り美しく力強さに欠けるリマスタリングだがティンパニの音が大変力強い レビューにもあったと思うが「ビジバシ来る！」感じ このティンパニの音でこの録音は「救われた」とすら思う もしかしたらだがリマスタリングエンジニアはあのティンパニのビジバシ来る感じを「消したかった」「抑えたかった」のではないか？ 「ティンパニを抑えればもっと美しくなる」と 「ティンパニの迫力を無くしたい」と 「無くしてキレイにしたい」と そこで揉めて「リマスタリングはするがオレの名前を出すな」となったのではないか？と思う それでリマスタリングエンジニアの名前が無いのではないか？ しかし、先述した通り逆にこの録音はティンパニの迫力でかなり救われたと思う おかげで「このときのテンシュテットはやる気がなかった」とまでは言われずに済んだ ただし、1991年の演奏に及ばないとあちこちで言われるどころか公式のアナウンスでも言われる有様… そうしたことが繰り返されて どんどん意気消沈していった BBC LEGENDSのテンシュテットシリーズ第一弾となった1985年のベートーヴェンの第九は音質について「勘弁してくれ」と思うものだったが 第二弾となったこのオールスラブプログラムは当時かなり満足していたのでテンシュテットのライブリリースに明るい未来を見ていた 懐かしいです！ 本当に！