【☑︎やる気スイッチ】側坐核とドーパミン！役割とリハビリテーション応用

[@therapyspacenagashima]

解りやすい解説を有難うございます。 側座核を含む腹側線条体の情報処理結果がどの様に行動を決定していくのかというところに関して、背側線条体のループ機構に影響を与えているのは、側座核−海馬−視床下部−腹側被蓋野−−背側線条体、或いは、側座核−視床下部−腹側被蓋野−背側線条体のDAによる制御のみと云うことなのでしょうか？ 他の文献の図などを見ると、側座核とやり取りのある腹側淡蒼球は視床下核にも投射していたりするので、いわゆる基底核ループの情報処理にある程度直接的な形でハイパー直接路と間接路に影響を与えていそうだと思っていたのです。 不勉強なもので、的を外した質問であれば大変申し訳ないのですが、教えていただけるとよろこびます。

[@strokelab4979]

ご返信ありがとうございます。 側坐核を含む腹側線条体と背側線条体の相互作用は、実際には非常に複雑なものであり、おっしゃる通り、DA（ドーパミン）の制御だけではなく、多様な神経回路やシグナル経路が関与しています。 確かに、側坐核と腹側淡蒼球の間の相互作用、特に腹側淡蒼球から視床下核への投射は、基底核の機能における重要な要素の一つです。これらの領域は基底核ループにおいて、行動選択や動機付け、感情の調整などに深く関与しています。 側坐核からの情報は、腹側線条体を通じて背側線条体へと影響を及ぼす可能性がありますが、これは直接的な経路だけでなく、複数の神経経路が絡み合った結果として現れるものです。例えば、海馬や視床下部、腹側被蓋野などが関与するループもあり、これらは情動や記憶といった脳の他の機能との間で橋渡しをしています。 また、ドーパミンによる制御の重要性は間違いないものの、セロトニンやグルタミン酸、GABAなどの他の神経伝達物質も、これらの回路の動態調節において重要な役割を果たしています。 お察しの通り、側坐核と背側線条体の関係は「ハイパー直接路」や「間接路」を通じても影響を受けます。これらの経路は、行動の抑制や促進、そして選択における微妙なバランスを調節する上で中心的な役割を担っています。 まだまだ解明されていない部分も多く、脳のこれらの領域間の相互作用については引き続き研究が進められています。ご興味を持っていただき、非常に感謝しています。

[@therapyspacenagashima]

@@strokelab4979 　丁寧なご返事を有難うございました。 とても勉強になります。