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ベトナムのサンドイッチ「バインミー」。人気の秘密と日本での独自の進化について深堀りしていきます。
■バインミー店 日本で急増のワケ
「なますが具材のかけ橋に・・・」
南波雅俊キャスター:
まず、日本の朝食といえば「パン派」「ごはん派」と分かれますが、ベトナムでは「バインミー派」「フォー派」となるくらい“ソウルフード”として根付いているそうです。
2023年にはアメリカのCNNで“世界で最もおいしいサンドイッチの一つ”に選ばれました。
ベトナムや日本で売られている一般的なバインミーは、小麦粉と米粉で作られた“カリもち食感”のフランスパンに、まったり濃厚なレバーペーストを塗り、魚醤で味付けされたベトナムハム、独特な香りのパクチーに、甘酸っぱいなますのようなものが入っています。
バインミーの味について「(食べる前は)味の想像がつかないのに、食べると万人うけする味!」「なますの酸味が全ての具材のかけ橋になっている」という声がありました。
日本バインミー協会の越本代表は「具材ひとつひとつの個性が強いので、かけ合わせ次第で“化学反応”のような味の変化が楽しめるのが魅力」だと言います。
萩谷麻衣子 弁護士:
先ほど初めていただきましたが、パンに米粉を使っているので、ふわふわでモチモチで、具材にパクチーが入っているのでエスニック感が出て、美味しかったです。
日比麻音子キャスター:
それぞれの具材の個性が強いのにも関わらず、全てがいい感じにマリアージュされて美味しいですね。
南波キャスター:
日本では2000年代前半ごろからバインミーを扱う店が登場したそうです。日本バインミー協会によりますと、現在では約500店舗となり、10年前と比べると約4倍も増えたそうです。(キッチンカーなども含む)急増の理由としては日本で働くベトナム人が増えているからだと協会の方は言います。
実際に厚労省の調べによりますと、2023年10月末時点で外国人労働者の25%がベトナム人となり、2019年までトップだった中国人を抜いて1位となりました。
■ 厚揚げにきんぴら 日本独自に進化 「何をはさんでもバインミー」
南波キャスター:
日本バインミー協会の越本代表によりますと、人気の理由として「ここ数年、日本のバインミーが二極化していることも人気の後押しになっているのでは」と言います。
二極化というのは、▼現地の味に近いバインミー ▼日本で独自に進化したバインミーだということです。
2023年9月、東京・国立市にオープンしたバインミー専門店「Lapin CAFE」では「和風バインミー」という、日本らしいオリジナル商品を提供しています。
レバーペーストの代わりに、ごまマヨネーズを塗り、なますの代わりにきんぴらごぼうを、ベトナムハムの代わりには厚揚げ豆腐を使っています。
厚揚げ豆腐バインミー(600円・ハーフ400円)の味は「サクサクのフランスパンにモチモチの揚げ豆腐、そしてきんぴらごぼうの食感が面白い」そうです。
パクチーが苦手な人もいることから、パクチーが入っていない商品も多いのですが、パクチー好きな人のために200円で追加もできるそうです。
バインミーとは、ベトナム語で「パン」を表します。日本独自に進化しているバインミーをベトナムの方はどのように思っているのでしょうか。
ベトナム出身のイエンさんは「バインミー(パン)だけを買い、好きな具材をはさむことも。何をはさんでもバインミーです!」と好意的に話してくれました。
他にもバインミー専門店「Lapin CAFE」の厚揚げ豆腐バインミー(600円)やあんバターバインミー(期間限定 750円)についてベトナム人のお客さんに聞いてみたところ「良い発想だね」という声もありました。
さらに別のお店、Mano a Mano(東京)では、具材に魚を挟んだ、さばトマトバインミー(720円)というのもありました。こちらはパクチーが苦手な方のために水菜に変更もできるそうです。
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