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リニューアルのため2024年3月から閉店していた北海道庁本庁舎の地下食堂が、1月30日に営業を再開しました。
約60年の歴史がある職員食堂ですが、実は誰でも利用できるお得なスポットなんです。
「リニューアルオープンまであと10分。記念メニューを求める人が長蛇の行列を作っています」(林 幹夫 ディレクター)
2024年3月に閉鎖してから10か月ぶり、午前11時に営業を再開した北海道庁本庁舎地下1階の食堂です。
オープンを待ちわびた人たちが大行列。
リニューアル記念の120食限定メニューに殺到しました。
「カニのうま味がしみ出ていますね。お椀いっぱいに、北海道のうま味が詰まっています」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)
1月30日限定で販売された「根室産花咲ガニの鉄砲汁と道産米の五目ごはん」。
雄武町産のサケの大きなフライが付いて730円です。
「鉄砲汁1杯でも、そんな値段では食べられないですよね」
「米も高いし、そういう時こそ、こういう良いものが出るとうれしい」(いずれも食堂の利用客)
ここ「道庁地下食堂」は職員の胃袋を支えるいわば“社員食堂”。
でも、一般の来庁者もお得に利用できるんです。
大人気だった花咲ガニの鉄砲汁。
一足先に試食した鈴木直道北海道知事は。
「おいしい。職員が食べる前に売り切れるのでは?」(北海道 鈴木 直道 知事)
そんな予感は、オープンから40分で的中。
「フェアメニュー花咲ガニのセットは限定数に達しましたので終了します」(食堂のスタッフ)
職員の昼休みの前に売り切れてしまいました。
「地下食堂の入口には料理のサンプルが並んでいます。どこか、懐かしい感じがします。注目はその値段です。カレーライス500円、しょうゆラーメンが520円。値上げが続いてどちらも1杯1000円近くする中、かなり安く感じます」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)
今回のリニューアルで何が変わったのでしょうか。
「以前は柱と柱の間に厨房があったんですが、それが取り除かれて広く開放的な空間になっています」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)
「きれいになって使いやすくなった。以前は受け渡し口が別れていて、食器を下げる所も制限されていた」
「コンビニに寄ったり、自分で弁当を作ったり、買ったりしていたので楽になった」(いずれも食堂の利用客)
リニューアル前は、1日わずか3時間半の営業で800食を売り上げるほどの人気。
食堂の中心にあった厨房の周りには450席が配置され、混雑が絶えませんでした。
「今回は433席を用意して、ゆとりを持った空間とした」(シダックスコントラクトフードサービス 青山 竜之介さん)
厨房を奥にまとめ機材も一新。
ピッカピカに生まれ変わりました。
「新しく生まれ変わった地下食堂ですが、歴史は受け継がれています。テーブルの脚を見ると、どこか懐かしい昭和の香りが漂います」(八木 隆太郎 フィールドキャスター)
「道庁地下食堂」は今から57年前の1968年、本庁舎とともに営業をスタート。
地下1階のこの場所で、訪れた人のお腹を満たしてきました。
「ここでは4000人が仕事に励んでいます。北海道庁の地下の食堂です」(ニュース番組のリポーター)
1970年代後半のニュース特集です。
タイトルは「奥様レポートサラリーマンの昼食」。
一般女性がレポーターを務めたシリーズです。
この回は「道庁地下食堂」から、当時のサラリーマンのランチ事情を伝えました。
「メニューはラーメンの190円から、30種類以上あります」(ニュース番組のリポーター)
価格やメニューは時代に合わせて変化してきました。
エゾシカが増えて農作物への被害などが深刻になった際には。
「豪華なエゾシカ料理が、ずらりと並ぶ試食会。実はこの会場、職員らでにぎわう北海道庁地下の大食堂なんです」(ニュース番組のリポーター)
さまざまな要因で苦境を強いられた北海道産食材も応援してきました。
水蒸気噴出で風評被害を受けた「らんこし米」。
「食べて応援、北海道!」(北海道 鈴木 直道 知事)
原発処理水の海洋放出に伴い中国が日本の水産物の輸入を禁止し、在庫の増加が問題となった「ホタテ」も北海道議会食堂とコラボしてPRしました。
そして、2020年にはコロナ禍でソーシャルディスタンス。
私たちを取り巻く環境とともに、歴史を刻んできました。
生まれ変わった「道庁地下食堂」。
昔も今も、人気の定番メニューがあります。
「営業受託したのは約15年前。当時から毎週金曜日は豚汁定食という伝統があって、リニューアル後も継続して提供していく」(青山さん)
1984年の雑誌記事です。
タイトルは「1日3400食、道内一のマンモス食堂 道庁地下食堂」。
記事によると少なくとも40年前から、毎週金曜日に豚汁定食が提供されていたことがわかります。
現在、定食は日替わりで630円です。
「原材料が高騰する中、食材調達に努力しながら低価格で提供している」(青山さん)
1月31日は記念メニューとして、マグロやサーモンが乗った「北海海鮮丼」を250食限定730円で提供するということです。