Carol Queen 民間のコンペでない限りコンペの段階で予算を指具体的に指定する場合はあまりないと思います。大体はコンペで選ばれた作品を基に基本設計に進み、その段階で概算額を出します。(予算に合わせた調整をするとしたらそこで行われる)その前の段階で建設費を公表しているとしたら希望的観測のレベルです。その後、実施設計により積算額が出るも、工事の段階でお金が膨れ上がる事はよくあります。(特に公共工事)要因としてはサンプリングによる地質調査をやっていても実際掘ってみると問題がある場合(特に土木工事や大規模な地盤掘削がある建築工事)等の掘削時における不可抗力が挙げられます。また、公共工事では計画段階で市民や世論の支持を得たいがために計画に対し出来もしない金額を提示していることもありようです。当然オーバーした場合は税金で補填されております。予算を変更した場合は設計変更として手続きや記録は残りますが、市民や政治家の監視が無いとひっそりと埋もれたままになります。まあ、公共工事の場合は民間企業と違い特命的に調査から建設まで業者に責任を負わせた発注が難しく(WTOの条約による柵がある)、仕様書による一般競争入札による発注方式が主であるため、入札する工事額の前提となる仕様書と現地条件に違いがあると契約変更をしなければならないという仕組みも影響していると思われます。