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心は脳である。AIを用いて、認知変化をおこす?
本日は「心は脳である」というテーマで、脳のこととAIのことを絡めて雑談的にお話ししようかなと思います。
ちょっと難しい話なんですけど、心は脳なんだと考えた方が治療は進みやすいし、感情を分析しやすいんですよね。
僕らは知識によってものの見方って変わるんですよ。そういうのはありますよね。
魂とかもそうですよね。答えを知ってから見ると、見え方が全然違ったりする。
名付けることによっても物の見え方は変わるんですよね。
色々名前が細かく言葉を知っていると注意して見られるので、わかること多いんですよ。
だから僕ら精神科医は、心についてのたくさんの専門用語を持っているんですね。
専門用語を持つことによって、きめ細かく物事を見ていたりするので、これは何となくわかりますよね。
■ボディイメージの拡大とAI
あと訓練やイメージによって身体が拡張されていくというのがあるんですね。
つまり、例えば自転車に起きている時に空き缶を踏むと「イテッ」と言ったりしますよね。車の運転すると擦った時に「イテッ」と言いますよね。
これはボディイメージが拡大しているんですよ。
だから、それを動かしている時に、自分の体がそれと一体感があって、自分の体のような感じになっているんですね。
人間は道具を使っていく時に、その道具を使い込んだりしていくと、それが自分の体の一部のように錯覚するのがあります。
僕はあまり車の運転はしないんですけど、やっぱり高速道路に乗っている夢を見ると、本当に速いスピードで動いてるような夢って見ますよね。
普段歩いてしかいないのに、でもこういう夢を見るんですね。
なんかこう身体の感覚は道具によって変化していくから、人間の脳は柔軟にできていて、知識によっても見え方とか使い方が変わるし、使っている道具とかによっても身体のイメージが変わっていくし、ボディコントロールというのは変わってきます。
野球選手がバットの先に対しても伸びていくし、細かく操作できるように、絵描きや書道家が毛先の方まで神経が伸びていくような感覚あるように、サッカー選手が足の裏にも神経があるというのはそうですけど、スパイクまで感覚があって、スパイクを通じて芝の感じがわかるように人間は結構ボディイメージが拡大していきますね。
なのでAIを使いこなすことによって、ボディイメージは拡大していくんだろうなと僕は仮説を立てているんですよね。
ということは、AIをうまく使えば賢くなれるんじゃないかと僕は考えていて。
脳のことはまだわからないことはいっぱいあるんですけど、脳とはこういうものなんじゃないかとイメージしてあげることで、そしてAIを加味することによって、より感情をコントロールしやすくなるし、AIのことを正論だ、こんなの温かみがないとか言うんじゃなくて、もっと利用してあげた方がたぶんうまく生活できるんですよ。
そういう仮説を持って最近生活しているというか、臨床していたりはします。
だから、そういう雑談をちょっと私、今からしようかなと思いますね。
■脳について
脳はどうなっているのかと言うと、大雑把に言うと3層構造になっています。
つまり、心臓を動かしたり体を動かすところ、大事なところですよね。これを「脳幹」と言います。
真ん中の方にあって、本能や感情に関係するようなところ、原始的。
それを「大脳辺縁系」と言います。
ここに、不安を感じる時に活性化する扁桃体ですね、あとはちょっと違うんですけど、快楽を感じる側坐核、ギャンブルの時に活性化する報酬系等も関係する。
ギャンブルをするとか気持ち良いとより欲しくなるのを活性化する報酬系と言うんですけど、それにも関係しているところです。
あとは、記憶に関係する海馬ですね。
生々しく覚えているところを海馬と言います。
動物は、爬虫類は脳幹と大脳辺縁系と薄っぺらい大脳皮質なんですけれども、哺乳類になると大脳辺縁系感情に関するところが厚くなってきて、最後人間様になってくると、大脳皮質、つまり理性に関係するところが分厚くなってきます。
不安が動いている時に、うつ病の人はここだけが活性化して、こっちの動きが落ちているんですよね。不安をあまり感じない人、押さえ込むのがうまい人は、ここが動いてきた時にこっちにも動いているんですね。
だからこっちが活性化してうまく抑え込んでいるんですね。
ギャンブル依存症の人とか、パチンコとかをやっている人も、パチンコにハマってる時はこっちが動いているんですよ。でもこっちは動いてないですよね。
でも、ギャンブルを我慢できる人、お酒を我慢できる人は、こっちが動いていてもこっちで抑えることができるんですよね。
トラウマもたぶん同じようで然りなんですよ。
だからトラウマの時はこことここが活性化しているけど、ここは抑えてくるということですね。
前頭前野と言ったりしますけど、特に前頭部ですね。
大脳皮質の前頭前野と呼ばれるところが活性化していると言われています。
これはざっくり言っていますからね。
これは結構違いますよ。結構違うんだけど、こういう風に僕は単純化した方がわかりやすいし、イメージしやすいので、こういう風に話しています。
記憶は海馬にも保存されるんですよ。
こっち側にも保存されるんですよねというのが脳の簡単な説明になります。
これをイメージしておくと、自分が困ったっていう時にここが動いているんだと思うんですよ。
大脳辺縁系が動いているということは、ここは活性化するから理性で抑えてあげようとかね。
こっちの脳幹、心臓がバクバクしているから、焦ってるから心臓のバクバクを抑えよう、呼吸がゆっくりになっていけば、それに引きずられて心臓もゆっくりなるよと。
そうすれば、脳幹からこっちの辺縁系に情報が行くますからそうすると抑えないですよ。
「心臓がゆっくりだから焦る必要ないな」と思うわけですよ。
このイメージがあると、「ああ、心臓がゆっくりだからこれは面白いことじゃないんだ。快感じゃないな」といって抑え込める。
頭が理屈で押さえ込んだけど、こうすると感情に支配されずにいいよということになります。
このイメージがあると、結構パニックの人とかうつの人も結構抑え込みやすくなっているなというのが臨床的な実感としてあります。
じゃあ、ドパミンとかセロトニンって聞くんですけど、どうなんですかとかよく言われるんですけれども、セロトニンていうのは主にここら辺です。
ここら辺の神経でよく使われる伝達物質なんですよ。
だからセロトニンが少ないということは、こっちからこっちの押さえ込む時の連絡が遅い感じですよね。
セロトニンが足りてないというよりは、セロトニンの使う神経系が活性化しないので、セロトニンを増やすここら辺を活性化させようということだし、ドパミンが出てる時はこっから来ているので、ドパミンをしっかり押さえてあげるとここの動きが遅くなるとかあります。
だからドパミンブロックをするとかね。
逆にエビリファイとか少量でドパミンを増やしてあげることで、こっちを刺激してやる気を出させるみたいなやり方もあるし、あとはADHDの人は前頭前野の働きが弱い、不注意だったりするので、ここを強めるためにコンサータやストラテラとかを出したり。
あと感情的にウワッとなりやすいので、自律神経を抑えるためにインチュニブをを入れてあげるとかあります。
こういうイメージがあると結構いいのかなと思います。
■理性的なものを補強するAI
ボディイメージのような感じで、理性的なものを補強するためにAIがあるといいなと思います。
つまり、今エンジニアの人たちはChatGTPやAIを使いながらプログラミングを書いているんですけれども、もうプログラマーって書いている時にAIを借りてやっていると、もういっぱいした感じがあるんですよね。
だからむちゃ早くなっているんですけども、これをプログラミング以外の世界でも同じようなことができる。
物を書く時とかね。小説家も結構書いているんですよね。
予測変換を使ったりもしていますし、一体感が出てきているので、心のことを考える上でもこれは利用できるなと。
あと覚える力ですよね。
記憶についてもAIが代用してくれるので、全てを覚えなくてもわからなかったらすぐAIに聞く。
そうすると知識量が増えるので、ここのここの部分がより分厚くなるイメージです。
AIとくっつけばより効能が大きくなるイメージになっていくのかな。
外部に繋がっていく感じというのはあるなと思います。
だからAIはなんか冷たいなというのではなくて、大脳皮質の延長線上だから、考える時の延長線上にある、自分の補助してくれているような感じを持てるといいなと。
だからイメージとしてはあれですよね、空港とかにある歩いている時にこう補助してくれるやつあるじゃないですか。板みたいに動いているエスカレーター。斜めじゃなくてまっすぐ行く。
本当はあの上を歩いていけないですけど、歩くような感じでスムーズに増えていくように、AIのアシスタントを付けて理性的な働きをするといくようなイメージ。
AIを使って知識の連携を果たしていくと、すぐ思い出せるような、脳内にを閉じ込めておかなくても、他の知識を入れてあげられるので、拡張するようなイメージかなと思います。
拡張すると、不安の気持ちややりたい気持ちとか衝動性を抑えやすくなるので、このイメージがあるとやりやすいのかなと最近思いいます。
AIは間違えることも多いと言いますけど、来年再来年どんどん間違いはなくなっていくと思いますし、重要なことはAIで使った後にまた調べていくということも大事だし、色々な側面がありますけれど。