ちょうどScience誌で、先住民族と〇〇学者の関係性について議論されてました。記事は考古学者についてでしたが、学術会でも見直しされてるんですね。 "Can scientists repair their relationship with Native people as they probe the past?" (リンク貼れなかったのでタイトルだけ)
「長崎の遠か」を聞いて「デリーはまだ遠い」と同じかと思ったけど違った。 「デリーはまだ遠い दिल्ली अभी दूर है」は有名な諺。「目的地はまだ遠い、まだまだなすべきことがある」という意味だけど、諺にまつわる逸話は意外な展開。 ある王が今のダッカあたりまで遠征に行き勝利した。凱旋帰還する途中で、王都デリー(今のオールドデリー)に近づいた王は宴会のための建物(パビリオンのような華やかなだが仮のテントみたいなもの)を建てさせた。(8kmくらい先。今のニューデリー郊外) ある賢者がいたが、王はその賢者を嫌っていたので、自分が帰還するまでに都から退去するように告げた。それを聞いた賢者は王が目と鼻の先に来ていたが「(王にとって)デリーはまだ遠い(すぐに到着はしない)」と言ったとされる。王が都に着くことはなかった。建物が風で倒れて柱の下敷きになって死んだのである。 イブン・バットゥータの記述にも載っている逸話ですが、賢者が自分のプロジェクトを邪魔されたので呪ったからだとも、象が柱を倒したのだとも、そのすぐ後王位に就いた王子の陰謀だとも言われています。 王: ギヤースッディーン・トゥグルク 賢者: ニザームッディーン・アウリヤー これを語った賢者はスーフィー主義の聖人だったり関わっている人がカッワーリーの創始者なので、弘法大師のようなお話の要素が最初はあったのかななんて思った。 「デリーはまだ遠い」もうすぐそこと思って気を緩めると失敗するぞ!ってことなのかな。