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愛知県小牧市でかつて、わずか15年で廃止となった「ピーチライナー」という路線をご存じでしょうか。
今、その車両を復活させるプロジェクトが進んでいます。地元企業がタッグを組んだその思いとは。
一度は社員食堂に生まれ変わるも…
三重県桑名市の金型製造工場、ナガラ 三重工場 。ここで行われていたのは。
(ミドリ商会 水野雄介さん)
「そんなに長くないかな。(幅は)ピンクぐらいかな」
廃線となった車両を復活させようと、地元企業がタッグを組みました。
(HookPek 福田泰志さん)
「車両にグレーのラインを引いていくので、正確に塗るために下準備をしている」
この車両、もともとは、ナガラのいまの会長がおよそ15年前に「従業員に休憩室を」との思いから、廃線となった車両を自治体から買いとってリフォームしたもの。その役割を終えた後は、サビなどの劣化が目立つようになっていました。
今も高架線路の跡が
この車両が走っていたのは…
(CBCテレビ 池田有希記者)「愛知県小牧市です。現在撤去工事が行われているこの場所は、かつて「桃花台線(とうかだいせん)」が走っていました」
愛知県小牧市に途切れ途切れに残る線路の跡。かつては「ピーチライナー」の愛称で親しまれていました。
桃花台線は桃花台ニュータウンの足として1991年に開業。
しかし、名古屋市に出るための他の路線との接続が悪く、客足が低迷。(神田真秋 元愛知県知事 2006年)「桃花台線の存続は断念せざるを得ない」
およそ66億円という多額の累積赤字を抱え、開業からわずか15年の2006年に廃線となりました。
愛知県は2015年から撤去工事を始め、現在までおよそ38億円の費用をかけていますが、住宅街にあることなどからスムーズにいかず、撤去完了の見通しは立っていません。街の人は…。
(小牧市民)「便利になるのかなと期待していたが…」
Q皆さんの期待には応えられなかった?
「だから今があるんじゃないですかね」
Qピーチライナーには、よく乗っていた?
(小牧市民)「一回くらいしか乗ったことない。無駄なものだなと思った。正直なところ」
「携わった人たちに見てもらいたい」
そんな中、三重県桑名市で第二の"生"を送る車両が生まれ変わろうとしています。
(ナガラ管理部 鈴木貴雅さん)
「サビや塗料が浮いていて、本当にどうしたらいいのか。捨てるしかないのかなと思うくらい、サビが目立っていた」
車両を再塗装するプロジェクトです。
きっかけは、取引先からの思いがけない一言でした。(ミドリ商会 水野雄介さん)「最初は僕が電車を見て、かわいそうだなと」
これまでに2回ほど、従業員たちで塗装を試みましたが、専門外のため難航。塗装を専門とする取引先からの助けでプロジェクトが動き出したのです。
(ミドリ商会 水野雄介さん)
「(緑とグレーが)くっついている。画像を見ると。あくまで画像ベース。現存のピーチライナーは見られないので」
仕事の空いた時間や、休日を利用しながらおよそ2年半をかけて修復。
まもなく完成です。
(ミドリ商会 水野雄介さん)「いや~きもちいい~」
(ナガラ管理部 鈴木貴雅さん)「きょうグレーが入ったことによって、キリッとしてすごくいい感じ」
完成に向けて、路線に思い入れのある人や鉄道ファンなどからの問い合わせもあるとのこと。
(ナガラ管理部 鈴木貴雅さん)
「話をもらった時には夢というか、ここまでは想像もできていなかったし、感謝しかない」
(ミドリ商会 水野雄介さん)
「僕はとにかくピーチライナーに携わった人たちに見にきてもらいたい。喜んでもらいたい」いつか路線の構造物もなくなり記憶も薄れていく中、生まれ変わった車両は多くの人の思いを乗せて静かに走り続けます。
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