経緯はともかく、wo の発音を表す文字があると現代の我々にとって便利だ。 カタカナで文章書く習慣も遠のいたことだし、ワ行のカタカナを w や v の音として復活させて、「ヲーター」とか「ヰンドウズ」とか「ヷ(ワ゛)イオリン」とか書かせて欲しい。ヤ行同様の小書きも使えると「ス(ヰ)ーツ」みたいな書き方も出来てシンプルになる。私個人のアイディアではなく明治期に実際に用例もあるし、拡張仮名遣いとしてなんとかなりませんか……。
Perhaps some of the old obsolete Kana characters were used to denote grammatical structures. を/wo pronounced o is used to indicate the accusative/direct object while は/ha pronounced wa is used to indicate the topic or for emphasis. Have you investigated the Okinawa language on various island dialects which arose from the Japonic language group to see if and how を is used & pronounced? I hear that Okinawan language retained some features of Old Japanese.
1739年のゴンザ資料も「ヲ」助詞はしっかり「ВО」(キリル文字でウォ)と書かれています。語頭の場合は、例えば「居って」は歴史的には「をって」だが「очче」(オッチェ)となっています。現に、新スラヴ日本語辞典には「ВО」の章は建ててあらず、全て「О」に納まっています。薩摩出身の漂流者二人とロシア人が協力して作った資料で、発音通りに書かれています。 17世紀中の、韓国人による捷解新語(しょうかいしんご)という作品は、拙いひらがなと、ハングルとで書かれていて、ハ助詞を「わ」(ハングルで「와」)とし、ヲ助詞や語頭のヲを「お」(ハングルで「오」)としています。訳官になろうとしている人の勉強のために書かれた資料で、おおむね発音通りに書かれています。 キリシタン資料の日本大文典では、w音をあまり強く発音しすぎないようにとの注意があります。次の通りです。 「また、ある人は、Va・Voを子音のように発音しているが、これはほとんど母音のように発音すべきものである。そういう理由からして、Vôzaca・VômuraなどのようにVoで始まる語をヨーロッパ人が書く場合には、母音であるかのようにOzaka・Omuraなどと書いた方がよい。」 また、1906年に出版されたMacCauley氏のAn Introductory Course to Japaneseには、 「At the beginning of a word, ヲ wo invariably drops its w sound. (中略) As a particle, ヲ wo retains its w sound.」 (語頭では、ヲは例外なくそのw音が脱落します。助詞としては、ヲはそのw音を維持する) とあります。 ご参考までに。