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名古屋市の教育委員会が長年、教員の団体から校長など重要ポストの「推薦名簿」や「金品」を受け取っていた問題、背景に見えてくるのは「学閥」による学校人事の支配です。実情を取材しました
(名古屋市教育委員会)
「申し訳ありませんでした」
謝罪する名古屋市教育委員会。長年、教員の団体から金品と「ある名簿」を受け取っていた、不可解な関係が問題に。
その図式はこうです。
教育委員会には毎年、小中学校の校長会や教員の出身大学の同窓会、担当教科の研究会など80以上の団体から、校長や教頭などの重要ポストに推薦する教員の名簿に加え、200万円以上の現金や商品券が渡っていたのです。
公務員への利益供与の疑いもあるこの問題。
名古屋市の調査チームはある見解を示しました。
(調査チーム座長 京都芸術大学 寺脇 研 教授)
「金品というのはもちろん論外だが、名簿自体も問題だということを認識しないと。教育委員会の専管事項(人事権)について、外部から意見することは普通あり得ない」
校長や教頭の登用は、本来教育委員会の専決事項。そこに教員側の意向が働いていた可能性があるのです。
そもそも「推薦名簿」とはどのようなものなのか。名簿を渡していたある元校長は…
名古屋市で長年続く教育委員会への推薦名簿や金品の提供。
しかしこれは、人事権を持つ市教委側へのいわゆる「上納」とは違うと話す専門家も。
2024年3月26日放送 CBCテレビ「チャント!」より