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生活に欠かせないスーパーが突然、街から消えたら…。大阪や京都に4店舗あるスーパー「ツジトミ」が突然、全店舗閉鎖。一体何が起きたのか、利用者らは戸惑いを隠せません。
(記者リポート)「近鉄新田辺駅のすぐ前にあるこちらのスーパーですが、今月に入っていきなり閉店したということです」。
京都府・京田辺市にあるスーパー「ツジトミ」。去年8月にオープンさせてから、わずか1年あまりでの出来事でした。このエリアにはJR京田辺駅もあるほか、同志社大学のキャンパスも近いことから下宿する学生も多く、店を利用する人は決して少なくありません。
店の中を覗いてみると、電源がついたままのレジや、冷蔵の食品棚には電気がついていて野菜などが残されたままです。
何の前触れもなく突然閉店した理由について、シャッターに貼られた紙には、「債権者各位に対し多額の債務を負担しており、事業の継続が不可能な状況となり、本日をもって事業を廃止することになりました」と書かれていました。
(閉店を知らずに来た男性)「ビックリしたわ。牛乳と卵を買いに来たんやけど、閉まってるなんて知らんわ。不便になるよ」。
地元住民にとっては、寝耳に水。ただ、もうひとつ混乱を招く事態が起きていました。このスーパーでは現金をチャージすることで商品を購入することができる、独自のプリペイドカードを導入しています。
ところが、店の前に貼り出された紙によりますと、「電子マネーにチャージされたお金の返金には、応じられない」と書いてあります。この店でしか使うことのできない電子マネーにもかかわらず、チャージした分は返金できないというのです。
(客だった女性)「(Q.中にはいくら残ってる?)6000円くらいね。諦めるしかしょうがないんじゃない。戻ってくるに越したことないけどね」、「(Q.電子マネー使っていた?)使っていました。(Q.いくらくらい入っていた?)1万円ちょっと」。
「ツジトミ」の代理人弁護士によりますと、チャージしている客は「債権者」扱いになるとし、チャージ金額や客数は調べているということです。
「ツジトミ」はこのほかにも3店舗展開していて、今回その全てが一斉に閉店。そのひとつ、大阪の茨木市にある店舗では、弁護士立会いのもともと、店に残された商品が次々と運び出されていました。
住宅街が広がる茨木市の山手台は周辺にスーパーは無く、約5キロ離れた所まで行くとようやく見えてきますが、坂道が多いため徒歩や自転車での買い物は困難です。免許を持たない高齢者にとっては、深刻な問題です。
(近隣住民)「(Q.ツジトミさんはどんな存在?)近くで歩いて買い物に行ける。コロナのなか、老人会の行事もなくなったので、社交場に行けばどなたかに会える。社交場でしたね」。
同じく近隣住民で度々スーパーを利用していた茨木市議も不安をのぞかせます。
(稲葉通宣・茨木市議)「山手台を支えているスーパーで、事前の情報もなかったので、周りも驚いている。街全体の問題ですから、街づくり協議会・自治会と協議したうえで、茨木市としては生活支援・買い物支援、できることは協力を求めていきたいと思います」。