GADGET LABO 202202 DUNE

ガジェットラボのアーカイブ 砂の惑星2021登場オーニソプター のご紹介
「DUNE/デューン 砂の惑星」はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2021年米国SF映画です。1984年デイヴィッド・リンチ監督で映画化もされており、他のTV用作品も併せて5作目となります。原作は1965年にフランク・ハーバートのSF小説です。
＊デイヴィッド・リンチ版はこちらから • GADGET LABO 202001 DU...
砂に覆われた惑星アラキスは宇宙航行に欠かせない物質メランジを唯一産出する星であり、皇帝の命で派遣され異星の領主が管理し、惑星原住民フレメンを制圧していました。前任のハルコンネン男爵家からアラキスの領有を新たに指示されたアトレイデス公爵家は、砂の惑星に降り立ちますが、皇帝とハルコンネン家の謀略で、父のレト・アトレイデス公爵は奇襲攻撃で配下と共に殺害されました。息子のポール・アトレイデスはからくも脱出し、原住民フレメンに古より伝わる予言の救世主としてアラキスの悲願を担い皇帝の策謀に立ち向かいます。
砂に覆われたアラキスでは滑走路を必要としない羽ばたき航空機/オーニソプターが人員の移動や航空輸送に使用される設定で、ヴィルヌーヴ監督のイマジネーションはリアリティの高いビークルとして独自のオーニソプターを表現しました。

[@gadgetlabo]

皇帝の謀略により亡くなったアトレイデス公爵の息子ポールと母ジェシカの逃亡の足となった小型オーニソプターです。地球人類史で最も古いオーニソプターの記録は1488年頃のレオナルド・ダ・ヴィンチの発明品で、動画の最後にその模型を被写体に加えました。ダ・ヴィンチのオーニソプターは人間が俯せになって両腕と脚力を使って飛翔する鳥の羽ばたきをトレースするデザインでした。 ＊アトレイデス軍のオーニソプター動画はこちらから　kzbin.info/www/bejne/r36YpGaQgc2dY5o

[@user-hi1ov8sd4s]

沖縄県にあった鳥人間伝説、飛びの安里（とびのあざと）。リリエンタールや現在のハンググライダーみたいなものでしょうが、羽ばたいていたというお話があるそうです。資料は火事で焼失。伝説だけが残りました。全ておとぎ話かもしれません。1736年頃の物語。

[@gadgetlabo]

沖縄の南風原町役場には、有人の飛行実験に成功した「飛び安里」の飛行機のレプリカがありますね。

[@18omni73]

オーニソプターの胆は、羽の振動の胴体への伝播をキャンセルできるインシュレーターですかね？超音波メスなんかに使われるやつです。

[@gadgetlabo]

動画の4枚羽の高速振動は基部の個別の駆動機構が機体を持ち上げる作用点になるので、極めて精度の高い同期制御で４か所の振動を相殺するシステムなんでしょうね。それぞれの羽が機体重量の半分程度をリフトする能力が在るとすると、かなりのエネルギーなので、通常のインシュレーター機構で振動を抑えることは難しく、相互の振動位相の波形をずらしてキャンセルする方式が妥当と考えられますね。

[@18omni73]

@@gadgetlabo なるほど、勉強になります。一部ヘリに採用されているアクティブバイブレーションコントロールのようなイメージでよろしいでしょうか？

[@gadgetlabo]

@@18omni73 さん そうですね。自動車でもかつてエンジンの回転情報をモニターして車体のレシプロモーターで逆位相の振動発生を制御して制振する方式がありましたね。DUNEのオーニソプターでは複数の飛翔用振動ユニットが極めて応答性の高い制御システムで相互の振動位相を活かしてキャンセルできている。また、飛行速度による翼の抵抗値や機体の運動モーメントによる振動負荷といった過渡特性も瞬時に位相波形に反映してキャンセルできている…、といったイメージでしょうか。ですから飛翔用の振動翼は複数が稼働する状況でないと機体の安定は保たれないということで、２対、３対の翼配置になっているのかも知れませんね。

[@douglas-uj6yc]

2021の「デューン」は見ていないんですが、1984の作品とはちょっと主旨は違うみたいですね。

[@gadgetlabo]

背景世界のスケール感や人間ドラマの深みが1984版よりも増しているというのが当方個人の感想です。2021は前編の公開で物語は未だ完結していないので、惑星アラキスに攻め込む皇帝やハルコンネンとの最終決戦が描かれる後編公開が楽しみです。

[@user-gl1uj3fg2l]

ヒューズ300を思わせますね。今作のオーニソプターは二重反転ローターのヘリと置き換えているイメージで、複数機種が存在するとポピュラーなヴィークルだと説得力が在ります。タンデム式の機種とかも想像してしまいます。 ダ・ヴィンチのオーニソプターのモデルを見せて頂き、ありがとうございます。 人が飛ぶ手段の概念図を残している事は驚異でしかなく、リリエンタールやライト兄弟の時代の記録映像でも羽ばたいて飛ぼうとして自壊した機体は多数確認出来ますが、ダ・ヴィンチの時代に挑んだ人が居たとしても返り討ちだったのでしょうね。

[@user-mf1sd8ex9p]

何か専門的なコメントが増えてきましたね！難しいな～(>_

[@gadgetlabo]

SFを絵空事にしたくはないマニアの性ですね。