帰ってきたウルトラマン～「白神山組曲」

1978年にリリースされたLP｢サウンド・ウルトラマン!｣以来、｢帰ってきたウルトラマン｣のBGMは断続的に商品化が実現されたものの、『怪獣シュガロンの復讐』で使用された楽曲に関しては遅々として進まなかった。事態が大きく動いたのは'90年。コロムビアから発売された｢ウルトラマンエース・ウルトラマンレオ音楽集｣に、ボーナストラックとして冬木氏が担当された過去のドラマ音源として発掘され、｢シュガロン｣のBGMも収録されたのである。国土開発の明と暗や薄幸の美少女(演ずるは｢ウルトラマン｣にゲスト出演した真理アンヌの実妹・久万里由香)の登場など、過去の作品を髣髴とさせる部分もあるが、極めつけはエンディングBGMがセブン｢悪魔の住む花｣でも使用されていたことだろう。同CDに『花園』がフル収録されていたため、ようやく同エピソードのオープニング曲とエンディング曲を一度に手にすることが出来たのだから。初めてそのCDを再生したとき、遠い昔に月刊誌｢別冊少年サンデー｣でコミカライズされた本エピソードを夢中で読んだことを思い出した記憶があるが、その雑誌も引越しの際に処分されてしまった。今、持っていれば結構な価値があったろうに(涙)

[@SantaCeciliaCynthia]

お父様。画伯ですね。大好きな帰ってきたウルトラマン

[@康一中村]

静香役を演じた久万里由香さん。（真理アンヌさんの妹さん）可愛かったなあ。 本編は本放送でも再放送でもどちらも見ました。 滝の前で髪を鋤くシーンが印象的です。

[@SantaCeciliaCynthia]

ブルーレイ持っています。聞こえる？郷さん

[@movieman207]

「帰マン」シュガロン回の未収録BGMはあのCDに入ってたんですね。’90年頃は主にレーザーディスクの収集に没頭しておりましたので、「A・レオ音楽集」は店頭では見かけたものの”どっちみち今持っているのとカブるだろう”と、スルーしてしまいました(^^;) お恥ずかしい・・・ 音楽から話がそれますが「帰マン」の頃はちょうど”日本列島改造論”で各地で開発が進んでいた時期でもあり、それによる弊害に警鐘を鳴らすエピソードもありましたね。シュガロンの回やステゴンの回等。 それに先立つ’67年に公開された「ガメラ対ギャオス」では、ギャオスが高速道路の建設を阻害する”害獣”として描かれている面もあり、一旦はギャオスにより道路建設予定地がルート変更され、賠償金を目当てにしていた村人が上田吉次郎氏演ずる村長（主人公である少年の祖父）を非難する場面もありました。結局はガメラと人類の協力でギャオスは退治され、村人も土地買収による多額の金を手にすることが出来る、ということでめでたしめでたし・・・となるわけですが、そういった点の描き方が4年後の「帰マン」とは明らかに違いますね。”土地開発バンザイ”的な・・・ ただ、現在大人の目で深読みすると、あのハッピーエンドには”本当にこれでよかったのか”と思わせる部分が隠されているようで・・・大体ギャオスが目覚めたのは人間たちによる開発による”自然破壊”が原因なのであって、その報いを受けたのは当然の事であり、ガメラも人間を守りはしたものの、”正義”を果たしたのかどうか疑問を投げかけていたような気がします。「おくさまは18歳」等のメイン監督・湯浅憲明氏もなかなかやりますね。 「帰マン」は当時小学館が掲載権を得ており、漫画も「別冊少年サンデー」に掲載でしたが、あの頃はハレンチ漫画をきっかけに、各社の少年向け週刊雑誌が軒並み”青年向け”雑誌と化しており、読む気がしなくなっていたので買っていませんでした。もし’68年頃までの純然たる”少年雑誌”というスタンスをキープし続けていれば、また「サンデー」は毎週「帰マン」や「ミラーマン」、講談社の「少年マガジン」は「仮面ライダー」の最新情報を子供たちに与える媒体になり得て、とくに「ライダー」掲載の「マガジン」なんかは毎号売り切れ続出だったでしょうね。 そんな中での（学年誌を除けば）唯一の「帰マン」のコミカライズが「別冊少年サンデー」でしたから、残っていれば貴重だったと思います。残念ですね・・・(-_-;)