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山形県酒田市浜中の浜中あさり海岸で、酒田海上保安部が7月3日、「離岸流」の調査を初めて行った。離岸流は、海岸から沖に向かって起きる強い流れ。この海岸では昨年8月、離岸流が原因とみられる水難事故が発生し、仙台市の大学生が亡くなっている。調査は、同じような事故を防ぐため、酒田海保、第2管区海上保安本部(宮城県)、長岡技術科学大(新潟県)が合同で実施した。
ウェットスーツを着た酒田海保の職員2人が海に入り、シーマーカーと呼ばれる着色剤を散布。黄緑色に染まった海水の流れを目視やドローンで観測した。
離岸流は外洋に面し、遠浅で海岸線が長い場所、凹凸のある場所で起きやすいとされる。海岸に打ち寄せる波が砕け始める「砕波帯」から沖合に向かって発生。流れは秒速2メートルにもなり、巻き込まれるとたちまち沖に流される。酒田海保・岩橋和彦次長は「オリンピック選手でも流れに逆らって陸に戻ることは難しい」と話す。
ただ流れの幅は10~30メートル程度なので、海岸線と平行に泳げば脱出できる。岩橋次長は「まずは慌てない。決して流れに逆らって泳がず、もし沖へ流されても落ち着いて救助を待つのが得策」と呼びかける。