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▼だんらん旅人宿そらうみ
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鉄道は急坂を登れません。そこで考えられたのが勾配が緩くなるように迂回しながら高度を稼いで坂を克服するスイッチバックと呼ばれる方法です。
日本国内にいくつか存在するスイッチバック線の中で、島根県奥出雲町の出雲坂根駅にあるスイッチバックは「三段スイッチバック」という珍しい方式。島根/広島の県境に待ち構える坂を越えるために列車は3度進行方向を変え峠を越えていきます。
坂下の出雲坂根駅、坂上の三井野原駅
共に無人駅で1日の乗降者数が限りなく1名に近く通常に運転される列車本数は1日あたり3往復。秘境駅と言っても差支えが無い規模の駅ですが、往時は山陰山陽を連絡する陰陽連絡線の一つとして都市間を走る急行列車が運転されていた歴史を有します。
とりわけ広島/松江両都市にとっては在来線においては最も距離短いルートであり、急行ちどり(千鳥は松江城の別名)が1日何往復も運転されるなど両都市の行き来や発展に大きく寄与しました。
現在は自家用車の普及や高速道路網の整備により鉄道は劣勢に立たされており、出雲坂根三段スイッチバックを擁する木次線(きすきせん)は国内屈指の閑散路線として存廃の岐路に立たされています。
木次線は国鉄末期の赤字路線廃止の対象にピックアップされながら「大雪」「道路未整備」を理由に廃止を免れました。後者は当時県境のバイパスであるおろちループ橋が無かったためですが、それが開通して通年通行が可能な上、国鉄末期と比べて何分の一にもなっている乗客数を考えると存続自体が難しいように思えます。
個人的に夏に緑の中を走る様子や冬に白一色の風景の中を走る木次線が好きですが、昨今は事実上冬期運休の措置が取られており後者の風景は見れなくなっています。
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