【密着】刑務所のアイドル　笑いと涙で伝える「更生」【シリタカ！】

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5 ай бұрын

こちら、有る場所では、知名度抜群の女性デュオです。
この２人は、刑務所を意味する「プリズン」での“プリズンコンサート”を全国で開催しています。佐賀県鳥栖市の麓刑務所で行われた２人の取り組みに、密着しました。
ふたりに歓声を送っているのは”受刑者”です。普段は規律が厳しい生活の日々ですが、この日だけは思うままに歓声をあげることができます。
受刑者にとって、２人は『アイドル』なんです。「プリズンコンサートという活動は外せない活動。微力ですけどこの活動を続けていくことはなにか意味があるのではないか」
佐賀県鳥栖市にある九州唯一、女性受刑者を収容する「麓刑務所」。現在、２４歳から８８歳の罪を犯した女性およそ１６０人を収容しています。平均年齢は５４歳。
受刑者たちが唯一、自由に身体を動かすことができるのは、一日一回・３０分間の”運動の時間”。ここで流れているのが２人の曲です。
２人は２０００年にデビュー。鳥取刑務所で行なったプリズンコンサートをきっかけに”受刑者の心のスイッチを押したい”という思いから全国の刑務所で歌声を届けています。
今回、麓刑務所で５２７回目。「社会に出たときにくじけそうなときでも支えになる曲になればいいなと思います」「自分を大切にするための曲でもあり、他人や環境とかいろんなものを大切にしてもらえるような曲に想ってもらいたい」
コンサートの中で、読み上げられた手紙。２人に届いた、父親が受刑者となった女性からのものです。
『父に対する恨みや思いを言ってやろうと思い、初めて北海道にいきました。面会室の父は笑顔で迎えてくれましたが「元気か」と言ったきり、なにもいわずに泣いていました』
『たった一人の父が間違いを犯してしまい、家族としてその罪を一緒に背負って行かなければならないと思っています』
「足もとの幸せを感じて生きていくっていうことが本当の幸せということなのかなと彼女からメッセージをもらったときにそう思うことができました」
◆Ａ受刑者（３０代）「元気をもらいました。家族のことを思い出してやっぱり自分の罪と向き合わなければいけないし、それを考えたら、今自分がすべきことをちゃんとしなければいけないなと思いました」
◆Ｂ受刑者（６０代）「私たち、毎日『元気出せよ』を聞いているんですけど、やっぱりわたしにとっては応援歌だなと思って聞いている。家族のこと、迷惑かけた周りの人たちのこと、そのひとたちにどういう風に自分が変わっていけばいいのかというのをしっかり考えています。」
■麓刑務所村崎有・処遇部長「歌や歌詞を通じていろいろな思いをはせたのではないか。自分を見つめなおしていろいろな目標を自分の中で見つけてそれに向かって社会復帰への意欲を喚起してもらいたいです」
◆マネージャー片山始さん「彼女たちがすごいのはお金で動かないから。お金じゃない。営業がないと給料がないときもあるんですよ」
２人は・・・。「普段の生活の中で自分の人生を振り返って涙する時間って少ないんじゃないかなと思うんです。よき心のスイッチを押すことができたのかな」
「誰かを思いやる気持ちっていうのが、私は犯罪が少なくなることに繋がっていくのかなと思っています。そういうものをみなさんが少しでも持ってもらえたらいいなと思いました」
（2024/02/16）
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