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作詩 / 伊藤整 作曲 / 多田武彦
歩いて来たよ 吹雪の街を
言ひ出さねば
それで忘れたのだと思つてゐるのか
ゆかりも無かつたといへば
今更泣いても見たいのか
あゝ今宵吹雪が灯にみだれる街
女心のあやしさ
いつかは妻となり 母となるべき身だのに
いづれ別れる若い日なのに
さりげなく言つて見ないか
その美しい日に思つた事を
そのまなざしで思つたことを
あゝ譬えよもなく慕わしかつた
十九の年に見た乙女
あゝ吹雪はまつ毛の涙となる
私はいつまでも覚えてゐるのに
十九の年に見た乙女のまなざしを
私はかうしていつまでも忘れずにゐるのに
歩いて来たよ 吹雪の街を