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人気車雑誌、ベストカーにて連載中の″絶版車劇場″がKZbinに登場! レーシングドライバー・自動車評論家として40年以上様々な車に乗り続けたプリウス武井(チャ武)が希少な絶版車をインプレッション!
今回の絶版車劇場はS14型シルビアにスポットを当てる。シルビアは個人的に思い入れがあるクルマで先代のS13型でワンメイクレースにも参戦していた。現在も筑波サーキットで開催されているP―FRシリーズではチャピオンも獲得できた戦友と呼べる特別なクルマでもある。
この個体を所有しているのは、本誌の編集委員である飯干さんの高校時代の同級生。ということは私とも同じ時代を歩んでいる。昭和39年生まれの男はクルマ好きが多い世代だけど、オーナーはクルマには興味なかったようだ。そんな人が急にクルマ熱が沸き上がったのは、このシルビアが理由。元々の所有者はオーナーの弟で新車購入して乗り続けていたが、手放すタイミングで譲り受けた。手元に来た時には既に経年劣化が進んでいて、そんな状況の中、急にエンジンがかからなくなった。ディーラーに持ち込んで調べてもらったら燃料タンクの錆びが原因だと判明。このまま捨ててしまおうかとも考えたが、弟が新車から乗り続けてきた経緯を思うと廃車にしてしまって良いのかと葛藤。目前にあるシルビアの歴史を考えると急に愛おしくなり修理することを決意。
レストアするにあたりノーマルに拘るのではなくオリジナルのアップグレードをコンセプトにプロジェクトがスタートした。まずはボディの痛みを修理することから始める。右サイドのフロントフェンダーからリアフェンダーにかけて凹みキズと、所々に塗装面のクリアが剥げていた。錆びも浮いていてボロボロだったそうだ。さらに見えないところではトランク内部が錆びて穴が開くほどで、手直しが必要な個所は多岐に渡る。それ以外にもインテリアではダッシュボードが割れていてリペアできる状態ではなかった。新品はないので中古で探し、それをさらにリペアして交換。内装とボディを刷新しながらエアロパーツを始めサスペンションやエキゾーストもアップグレード。さらに電装系にも手を入れ今の状態になった。
現車を目の前にすると、とてもそんなに朽ち果てていたとは思えないほど綺麗でオーナーの愛情が伝ってくる極上車。絶版車の中ではS14はまだ新参者だけど、すでに発売から30年も経っている。私の年齢からすると90年代の日本車はまだ新しさを感じていたけど、経過した月日を考えると立派な旧車と改めて認識させられた。
Photo:中島仁菜
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