【たまには音楽理論】実は間違ってるコード・ネーム3選 ~ そのテンション、本当に「#9」ですか?

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Serious Music Analysis

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Жыл бұрын

作曲家のトイドラが、ポピュラー和声で定着してしまっている "書き間違い" を3つ指摘します。
質問・意見はコメントにて。
0:22 テンションとしての「#9」
3:46 短調における「Vaug」
7:07 「V7」の裏コードとしての「IIb7」
9:00 何故こうなった?
-------------------------------------------------------------------------------------
作曲家のトイドラ → tomita-haruki.studio.site/
#ポピュラー和声
#音楽理論

Пікірлер: 57
@user-pc2mw2kf1v
@user-pc2mw2kf1v 7 ай бұрын
31平均律やってる人が「ジミヘンコードのテンションは♭10にしないと、31平均律では増二度と短三度が小半音の半分違うから別物になってしまう」と言ってたの思いだした
@myuary
@myuary Жыл бұрын
augについては「♯5と♭13を区別しないシンボル」として解釈したいと個人的に思ってます。もちろん和声的には大間違いですしaugmentedでも何でもないのですが、ポピュラーの解析をする場面では「aug表記でごまかす場面」と「♯5または♭13と明示する場面」の使い分けができると便利だなぁと。 ♯9問題で厄介なのが本当に第9音が半音上がっていた場合で、♭10に読み替えられないよう♯9表記を避けないかという本末転倒な議論も見かけたことがあります
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
「augは♯5と♭13を区別しないシンボル」という考え方、非常に合理的で納得です! augが出てくる際は Whole-Tone Scale が生じていることが多く、むしろ第5音が上方変位していると考える必要のある場面は少ないですよね。 ♯9に関して、そんな不毛な議論もあるのですねww 音楽は往々にして論理的でないところが面白いと思うのですが、このあたりの理論的な部分は深掘りするとツッコミどころが多そうな気がしますね。
@zallful12
@zallful12 7 ай бұрын
@@toydora_music ジャズブルース勢としては、augはドミナント7thの一種なのでやはりコードの構成音の完全5度がシャープになっていると考えます。コードの構成音は4つ。Augの構成音はルート、長3度、増5度、短7度。♭13はコードの主要構成音ではなく、テンションとして捉えた時に使います。
@ofuton10000
@ofuton10000 11 ай бұрын
ジャズの和音の表し方を知り始めたとき、長短混合の和音で♭10を直感的に付けてたんですけど、間違ってなかったんですね!!
@toydora_music
@toydora_music 11 ай бұрын
コメントありがとうございます。 そうなんです、決して間違いではありません! 音楽理論にはこういう慣習的な書き方がいくつもあるので、モノによっては妥当とは言えないまま定着していることがあります。 音程を表す「〇度」という言い方なんかもそうですね(同じ音を「1度」と言い表すが、本来は「0度」とした方が妥当)。
@kzkckzkc
@kzkckzkc 11 ай бұрын
純正律で4度ずつ上がっていったら元の音に戻れなかったり、 平均律でも4度ずつ音名考慮して上がっていくと元の音名にならなかったりと 音楽は微妙に煮えきらないトコありますよね・・・
@toydora_music
@toydora_music 11 ай бұрын
音楽は、数学的な秩序と音響学的(物理的?)な秩序が微妙に噛み合ってないけどほとんど噛み合ってる……という微妙な関係にあるのがおもしろいと思ってます。 この煮え切らなさが魅力ですよね。
@AinB
@AinB Жыл бұрын
とてもためになる内容の動画でした! add2とか許容されてますし、b10みたいな偶数テンションもありだと思います。 「♯13は存在しない」とかいう話に今まで疑問を持たなかったのが恥ずかしいです...
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
ご好評ありがとうございます! 音楽理論って、自然科学と違って意外とツッコミどころが多いんですよね……。
@user-ff6tn4fe2q
@user-ff6tn4fe2q 7 ай бұрын
五線譜に載せちゃうと意味合い・表記が変わってくるのはありますね。 ポピュラーで一般に使われるコードは前後の文脈の無い、単体としてのコードですので、曲のベースがAminorでありましてもそれは単体(Eを基音とするEmajorスケール)のE7、つまりE7にとっての第二音(9th)はFではなくF♯になってます。
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
とても分かりやすい例ですね。 確かに調をベースに見るかコードをベースに見るかで視点が変わることはよくあります。
@tmyiz8288
@tmyiz8288 10 ай бұрын
ジャズはルートとインターバルを記述してるだけだから、解釈を入れた表記にはできませんね🤔🤔🤔
@toydora_music
@toydora_music 10 ай бұрын
まさにそういうことですね! 用途の差ということでしょう。
@user-pz2tf8cy8p
@user-pz2tf8cy8p Жыл бұрын
そもそも機能和声の音程の考えをテンションノートの数字表記に当てはめて整合性を取ろうとしてるのが土台無理筋な話なんじゃないかなーと。 奇数表記に絞ってるのは、パッと見分かりやすくて成功してると思うし。所詮平均律の世界なんだから割り切って単純化するのが正解。
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
実際、妥協点として仕方ないところはだいぶあると考えています。 分かりやすさと妥当さのバランス感で言えば、現状がベストかも知れません。 機能和声的な発想とジャズ的な発想はトレードオフな部分があるので、あくまで単純化されてるということを忘れずに扱っていきたいですね。
@Landscape01
@Landscape01 10 ай бұрын
#9はジミヘン和音で有名ですが、バルトークの合成和音にも近い響きがあります。
@fukazoomm
@fukazoomm 7 ай бұрын
Eaugの話や、C#とD♭の違いの話、自分にとってはとても新鮮で面白かったです! 音楽理論の厳密な表記と、一般の音楽界の表記を見比べると、なんだか数学と物理を見比べているみたいな感じがして非常に面白かったです笑 (物理では、数学の細かい定義をたまに無視することがあります)
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
>数学と物理を見比べているみたいな感じ なるほど、面白いご意見です! 確かにそういうニュアンスで細かい部分は無視されているのかもしれません。
@kazutoshiyamada621
@kazutoshiyamada621 5 ай бұрын
異名同音の質問なのですが G♯/B♯ A♯/C♯♯ Gbm/Bbbのようなコードの時どのようにコードネームを書かれますか?異名同音に直したりした方が良いのでしょうか?
@toydora_music
@toydora_music 5 ай бұрын
楽曲分析の観点からは、異名同音に直さずダブルフラットやダブルシャープがついた表記で書いた方が正しいと思います。 ただ、演奏の観点からは異名同音に直した方が直感的で好まれるでしょうね。
@tubemarubose
@tubemarubose 7 ай бұрын
仰ることはよく解りますが、そもそもコードというのはパッと見て構成音が何であるかすぐに把握できることが重要なので、より単純な表記とするという原則があるのではないでしょうか。
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
結論、まさにそういうことなのでしょうね。 作曲家的な視点では動画内で指摘したようなことが気になってしまうわけですが、演奏家的な視点ではむしろパッと見て分かることが重要だと複数の方からコメントをいただきました。 自分としては面白い視点です。
@citySaturdayLiving
@citySaturdayLiving Жыл бұрын
ポピュラー和声とクラシックの和声のちがいについて説明を拝見し、なんだか救われた気がしました。 つい旋律的な整合性を考えて「裏コードのD♭のところは、変ト長調なの?変ト短調なの?そもそも裏コードってどういうことなの?」となったりします。 冒頭のE7も、上声がソファミなら、ソはイ短調の属九の第九音ファという和声音に解決する倚音という風に考えさせてほしいので、ファが無かったらどうしようと思ったりします。 自由に・おしゃれにコードを奏でるポピュラー音楽も好きですが、「非和声音+和音=偶成和音」を無理やりコードネーム化する理論になかなかついていけず、この動画と芸大和声の動画があったことを幸運に思いました。
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
嬉しいコメントありがとうございます! 裏コードについては、実はクラシックでも「準V9下方変位の第2転回形の根音省略形体(≒ G7-5(b9))」と解釈することで使うことができますが、やはりずいぶん複雑な解釈が必要になってしまいますね。 E7(#9)の解決にあたって「ソファミ」とメロディが動いてほしい、というのもわかります。 「ファ」がなくても、無理やり「ソ→ミ」として「ソ」を倚音(跳躍進行してるけど)だと言い張ることもできますが、やはりやや苦しいでしょう。 けっきょく、複雑なコード進行を考えるとメロディが犠牲になる、とまとめることができると思います。 逆に言えば、クラシック的な考え方ではコードの中でさえキッチリと旋律動向を考えているわけで、これはこれで少々やりすぎと言えなくもありません。 どこに妥協点を置くか、悩ましい問題ですね。
@citySaturdayLiving
@citySaturdayLiving Жыл бұрын
@@toydora_music ご丁寧な返信をいただきありがとうございます。 裏コードは一時的に同主短調になっているという風にも捉えることができる、ということですね。 試行錯誤してみようと思います。 コードのお話については、たとえばメジャーセブンスはジムノペディの印象が強くて「古典派以前のクラシックでは出てこないだろう」などと勝手に思っていたら、バッハ平均律ハ長調前奏曲のこれはFM7では…なんてことがあったりするので、長七度の第七音を解決しなくてもいい!という考え方が当時からあったのか?…などと、混乱したりしています。 たしかに、全てを旋律として捉えながら楽譜を書いていたりするとしんどくなったりします。 クラシック・ポピュラー音楽業界が使う用語のちがいに四苦八苦しておりましたので、そういう両方のスタンスにまたがる情報を発信してくださったトイドラさんに感謝を申し上げます。
@rin-wakakura
@rin-wakakura 7 ай бұрын
はじめまして。 裏コードのC♭表記はずっと違和感がありました。 トニックの根音(C音)への半音解決の音(B音)なのにC♭表記になるのは変な気が……。 でも、V7の代替えⅡ♭7は理論書の説明見ると当然C♭表記になります。 ということは、変に思うのがおかしいのだろうと。でも、違和感が消えなかったんですよね。 この動画の理論的な説明を見て聴いて、あっ、なるほどと思いました。 こういう音楽理論大好きなので、これからも楽しみにしています。
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
とてもいい例ですよね。 どちらで表記しても一長一短というか……。 たのしく見ていただけて良かったです!
@user-yx5sj1vm4q
@user-yx5sj1vm4q Жыл бұрын
確かに#9はオルタードスケールから来るとよく言いますが、オルタードスケールは四音目に"3度"が来てしまっていますね。
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
そもそもオルタードスケールも、例えばCがrootなら「C, Db, D#, E, F#, Ab, Bb, C」じゃなく「C, Db, Eb, Fb, Gb, Ab, Bb, C」と表記するべきかもしれません。 オルタードスケールをメロディック・マイナーの第7モードと説明する場合はこう表記するのが正しいはずですが、これだと C-Fb 間の音程が減4度となり3度の音程を取れないので、今のような表記になっているみたいですね。 個人的にはやはり「C, Db, Eb, E♮, Gb, Ab, Bb, C」として 3rd が2つ共存する(m3 と M3)ように解釈するのがもっとも実際的だと思っています。
@hikedan
@hikedan Жыл бұрын
#9の話めっちゃ分かりますよ。私は厳密に書くとしたら♭17thですね。1(root)に対するテンションが♭9、♭9に対するテンションが♭17と等差数列的に捉えられるので 裏コードとかも確かに厳密な表記考えてみると、面白そうです!
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
なるほど、テンションのテンションという発想ですか。 あまり一般的なアイデアではないと思いますが、深めると面白そうですね。
@smile79825617
@smile79825617 10 ай бұрын
なんかポピュラーは聴感上OKなら良し。演奏しやすい方を良しとする感じかな。クラシックは構造に説明を加えなくてはいけないような感じがする。 旋律に関してもこの音は何々がこうなったとか。ポピュラーの本にも載ってますがサラッと見て終わり、気持ちよければOKみたいな感じだな。
@takashiichikawa5152
@takashiichikawa5152 7 ай бұрын
何十年も前の話ですが 【#9】コードの表記で、【-10】という書き方をしている譜面を見たことがあり 面白い書き方するなぁと思ってましたが この考察動画を観て、なるほど!と思いました。 バンドの仕事をしていると、コード表記の仕方も譜面の書き方も 厳密に言うと「そうじゃないよなぁ」という場合が多く というか、むしろそうじゃない場合が殆どで 相手が判ればOKって状態になってますけど(笑) この動画の考察はとても面白かったです!(^^)!
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
-10という表記、一般的ではないもののたまにしている人がいますよね! コメントありがとうございます。
@ping248
@ping248 4 ай бұрын
You insisted on the odd-degree tension!! 3:06 E7#9->Am should be E7b10->Am I think you are correct, but you mentioned the problem comes with tuning systems. I don’t agree with that because for example, in just intonation #9 and b10 are still same.(both minor 3rd) However, that’s also a reason why b10 is correct.
@toydora_music
@toydora_music 4 ай бұрын
In just intonation, wouldn't #9 and ♭10 be different notes? To my knowledge, in C major with A as 440 Hz, #9 (=Re #) would be 309 Hz and ♭10 (=Mi♭) would be 317 Hz.
@ping248
@ping248 4 ай бұрын
So Is in just intonation aug2 and min3 different? In my knowledge, just intonation are defined by harmonic series. How were intervals defined in harmonic series? (Ex fundamental to 1st octave 1st to 2nd perfect 5th 2nd to 3rd perfect 4th 3rd to 4th major 3rd) So which harmonic to which harmonic is aug2, min3
@toydora_music
@toydora_music 4 ай бұрын
@@ping248 According to the Japanese version of Wikipedia, it states that in just intonation, sharped or flatted notes are considered to be tones that are a pure major third away from the scale's own notes (if it's a major third higher, the frequency is multiplied by 5/4, if it's a major third lower, it's multiplied by 4/5). In this approach, ♯2nd is considered to be a major third above the 7th, and ♭3rd is considered to be a major third below the 5th (G), resulting in different frequencies. Honestly, I don't have much knowledge about intonation, and I just looked it up on the internet, so I'm not sure which information is correct. Could Wikipedia's information be wrong?
@ping248
@ping248 4 ай бұрын
@@toydora_music I think you data is correct. So only diatonic scales are defined in just intonation?
@emulor
@emulor 2 ай бұрын
理論全く関係ないけど、トップノートがSEGA
@0oall523
@0oall523 Жыл бұрын
増六=♯13かー
@User-g28vZ9Een7fSUT-
@User-g28vZ9Een7fSUT- 5 ай бұрын
ギター弾きとしては「コードネームという少ない情報から似たような響きが得られるなら実利上困らないのでどうでもいいなぁ」って思います
@toydora_music
@toydora_music 5 ай бұрын
コメント欄で「演奏者的には見た目のわかりやすさが重要」という意見を複数いただき、自分も納得しました。 作曲者目線だと気になるんですけどね。
@zallful12
@zallful12 7 ай бұрын
コードの構成音、テンションは三度積みなので、E7で既に登場している3度が再度♭10として出てくるのはありえないです。9度は長2度なので#9が適切です。 #9はブルースやギターでよく使いますが、指運的にも9の指を半音上げるのでしっくりきます。
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
3度堆積のテンションとして考えるとそういう理屈になってしまいますが、#9thはそもそもテンションではないというのが自分の考えです。 マイナーコードとメジャーコードの3rdが同時に鳴っている、つまり3rdとb3rdが同時に鳴っていると考えた方が音楽的には妥当だと思っています。 コードの側面だけから考えると#9thという考え方になってしまいますが、旋律的に考えれば3rdとb3rdが同時に鳴っている瞬間というのは旋律的短音階の上行形と下行形が同時進行しているだけと考えることができます。
@zallful12
@zallful12 7 ай бұрын
@@toydora_music やっぱり音楽の捉え方に根本的な違があるみたいですね。ジャズは基本Tonal musicなので旋律音楽(モード)的に捉えると役割が変わるようです。 3度は1・5・7度と共にコードの主要構成音なので、二つ並存はありえないです。どちらかがテンションになります。並立するとドミナント7thなのか、マイナー7thなのか分からなくなります。 ドミナントかどうかで、ソロで選ぶ音も違うので3度が曖昧というのは耐え難い。(ルートに解決しない進行もあるので、ドミナントモーションかどうか確定しないといけない) Tonal Music的にはドミナント7thがメインのコードで♯9がテンションとしてついてるととらえます。
@toydora_music
@toydora_music 7 ай бұрын
@@zallful12 なかなか面白い観点の違いですね。 3rdとb3rdの併存は、対位法(=旋律音楽的)的に捉えると普通にあり得ることなのですが、ジャズ的には容認できないことなのですね。
@zallful12
@zallful12 7 ай бұрын
@@toydora_musicですねコードは基本メジャー、マイナー、ドミナントの三つなので、並立する短3度と長3度のどちらかはテンションになります。
@markusschultz4637
@markusschultz4637 Жыл бұрын
アメリカの大学でジャズを専攻していた者です。 まずup主の主張は見解の違いとしか言えません。また、「間違っている」という表現もナンセンスとしか思えません。 2:07など増音程の進行は間違っている、もしくは無理があると主張していますが、ジャズにおいてはそんなルールはなく、クラシックを勉強した視点からでしか見れてないと感じざるを得ません。E7+9をGと書くのも、+9と-9の流れをG-Fと書くのも、単純に「見やすいから」で、それ以上でもそれ以下でもありません。up主が指摘してる通り、ジャズは平均律を前提に発展した音楽であるため、異名同音を同じものとして扱っています。「C#とDbは同じ音ではない。ジャズはそれを取りこぼしている。こういう視点が失われるのはよくない」と主張していますが、ジャズの人が失ってないというのは大いに間違っていると思います。初心者やアマチュアはともかく、きちんと勉強したジャズアレンジャーもジャズ奏者も、ストリングスなどの奏者によってピッチを調整できる楽器を扱う場合には、純正律によるC#とDbの違いを考慮して譜面を書くし、仮に利便性をとって同じにした表記をしたとしてもそれを考慮して演奏するはずです。 私も大学のジャズ科にいた時、ストリングスアレンジで、A minorにおいてG#ではなくAbと書いた同期がいましたが、教授もきちんと指摘しておりました。 ジャズをしている彼らはみな平均律での諸諸事項を全て把握した上で表記しており、それがいわゆるそのジャンルの慣わしなのです。 それを「厳密には間違っている」という表現に収束していらっしゃるのは同意し兼ねます。 またそもそも音楽理論は、自然科学のようなものではなくて、言語の文法のようなものと思っています。科学のように全てが0から確固たる理由があって発生してるのではなく、基本の土台となる定義が"作られ"、その上で発展した内容に対して解釈をつけているだけです。 例えば、「なぜ物を離すと下に落ちるのか」という問題に対して、自然科学はどこまでも突き進めることが可能です。「地球に重力があるから」→なぜ?→「質量があると重力が発生するから」→なぜ質量があると発生するのか?→…と続けることができます。(さすがに量子力学の分野までいくと自然科学においても理由なき偶然、ランダム性に証明がありますが…)。 しかし、言語は、例えば日本語は、主語目的語動詞というsovの順番です。そこに理由はありません。英語や中国語のようにsvoでもよかったはずだし、もしかしたらvsoでも機能したはずです。ジャズは平均律が最初の土台と決めているので、決めてない視点からそれによって出た現象に対して「間違っている」という結論を出すのは「ナンセンス」と言わざるを得ません。
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
情熱的なご批判ありがとうございます。 音楽は言語的なもので自然科学ではないというご意見、そして音楽に絶対的正しさはなく相対的な正否があるだけだというご意見、共に自分も全く同意見です。 以上申し述べた上で反論させていただきます。 まず、「2:07の増進行を誤りとするのはクラシックの視点に偏ったものだ」というご意見ですが、自分はそのように考えていません。 Markus Schultz さんが仰るとおり、ジャズは根本的に12平均律を前提に発想されており、例えばC#とDbは全く同じ音として演奏されます。 しかしその一方で、ジャズ奏者も「純正律によるC#とDbの違いを考慮して譜面を書くし、仮に利便性をとって同じにした表記をしたとしてもそれを考慮して演奏する」と仰るのであれば、少なくともC#とDbに意味上の違いはある、とジャズメンも理解していることになります。 であれば、聴感上あきらかに2度進行しているメロディを重増1度進行として表記するのは、やはりジャズ的にも誤りと言えるはずです。 そして次に、「音楽は自然科学ではないのだから、『間違っている』と結論するのはナンセンスだ」という点についてです。 自分は逆に、音楽は自然科学ではないからこそ、全てが間違っているとは言えないと同時に、全てが間違いでありうると思っています。 ジャズにしろクラシックにしろ、音楽理論は感覚的なものを礎に何とか科学っぽく理論体系を積み上げただけのものです。 だから、「なぜ重増進行はおかしいのか?」とか「なぜテンション・ノートは奇数しかないのか?」とか、いくら突き詰めて考えたところで早々に感覚的な説明に行き詰まるでしょう。 この点は同意していただけると思います、 ただ、だからといって既存の理論体系を「間違いだ」と看破してはいけない、とは僕は考えません。 もちろん僕が言う「間違い」とは、ある視点に立った場合にのみ見えてくる間違いであり、例えばクラシック的な間違いがジャズ的には間違いでない(逆もしかり)ことが往々にしてあることは承知しています。 しかし、だからといって何も言わないより、あーだこーだと色々な視点を混ぜ合わせて批判を行き交わせた方がクリエイティブで面白い、とも考えています。 Markus Schultz さんは本格的にジャズを勉強されており矜恃をお持ちとお見受けしますが、であればこそ、よりクリエイティブな方向に議論が進むのを寛容に見守っていただければと思います。
@TheOne-jq4iv
@TheOne-jq4iv Жыл бұрын
平均律だからバグるのかなあ
@toydora_music
@toydora_music Жыл бұрын
実際、平均律のせいでこうなったと言えるでしょうね。 ただ、かといって平均律を用いない場合、全く転調しないつまらない曲しか書けなくなってしまうので、なかなか難しいところです。 結局のところ、音楽の調的拡張性を取るか?はたまた論理的整合性を取るか?というところで、両方良いとこ取りはできなかった、ということでしょう。
@cmaj7sus478
@cmaj7sus478 10 ай бұрын
バイオリンは完全楽器だけど極端なピタゴラス音律、金管木管系は機構的に純正律、現代はデフォが12平均律。同名異音を考えると泥濘に・・・。演奏家や作曲家って凄いわ。
@toydora_music
@toydora_music 10 ай бұрын
なるほど、面白い観点ですね! 音律については考え始めると本当に泥沼だと思います。
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