昔懐かしいシャインストリート仕様のアストロ・ローライダーが69万円｜1996年型 シボレー アストロ LS 2WD

「アメ車 予算100万円で中古アメ車を買う」の企画の35台目です。
今回の車両はアストロ＆サファリの全盛時を知る世代には懐かしい、定番仕様のアストロ・ローライダーです。
車両の詳細は下記の通り。
↓
1996年型 シボレー アストロ LS 2WD
・車両本体価格：69万円
・走行距離：8万4804マイル（13万5686km）
・排気量：4.3リッターV6 OHV（Vortec 4300）
　最高出力/190hp、最大トルク34.6kg-m
・ミッション：コラム4AT
・ボデイカラー：パールホワイト（オールペン）
・内装：レザー調シートカバー/チェック柄マット
・乗車定員：5人（1ナンバー登録）
・並行輸入車
※シャインストリート製コンプリートカー
1990年代後半から21世紀初頭にかけて、日本でシボレーアストロ＆GMCサファリが大流行した頃に街中でよく見かけた典型的な『アストロ・ローライダー』です。
最近は滅多に見ることがなくなりましたが、当時、アメフェスやアメ車のオーナーミーティングに取材に行くと、車高を落としてエアロを巻いたアストロ＆サファリがウジャウジャと集まってました。
当時を知るオジサン世代には実に懐かしいスタイルです。
いい機会だし、昔話を少し。
アストロ＆サファリの全盛時には、数多くの車両がアメリカから並行輸入されました。
感覚的には3分の2がロールーフのローライダーで、3分の1がハイルーフのコンバージョンといった感じでしたが、両者に共通するのは、大半が中古車ベースのカスタムカーだということ。
で、中古並行のアストロ＆サファリには酷い車両が数多く含まれてました。とくに『ローライダー』と呼ばれるタイプの車両は酷い個体が多かった…
アメリカで何十万マイルも走った車両のメーターを不正に巻き戻し、外装はワンデイペイントと呼ばれる粗悪なオールペン、エアロパーツ、ローダウン、タイヤ＆ホイール交換で誤魔化して、内装は綺麗にクリーニングするかアフターのシートを装着＆劣化が目立つステアリングやコラムシフトはビレット製のアフターパーツに交換し、アメリカで原価1万ドル以下の車両を、ろくな整備もしないままで表示価格98〜258万円（でも乗り出しでは250〜400万円）で売るという、現在の感覚では考えられない様な滅茶苦茶な商売がまかり通ってました。
そんな粗悪な車両を買った人は、当然ながら購入後に悲惨な事になるのですが、当時の悪徳店は「アメ車なんてそんなもんですよ」で知らん顔。「保証？アフターサービス？何それ？」みたいな。「アメ車は壊れる」という都市伝説はこうして生まれたわけです。
でまぁ、そんな時代にあって、シャインストリート製のコンプリートカーだけは、新車ベースの車両がほとんどで、仮に中古車でも程度の良い個体が多く、アストロファンの間では「シャインストリートの車両は安全」という認識を持たれてました。ま、安心な分、価格は平均的なローライダーと比べるとかなり高価だったんですけどね。
今回撮影した車両は、さすがに四半世紀も前の平行輸入車なので詳しい来歴は分かりませんが、全体的な程度の良さに「そういえば昔、『シャインストリート』は安心のブランド名だったな」と思い出しました。
以上、アラフィフ親父の昔話でした（笑）
詳細については、お店に直接お問い合わせください。
◾️取材協力：アサヌマファクトリー
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◾️撮影＆編集：田中享
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