やっぱり我慢できずにやってしまいました将棋駒盛り上げ「龍王」

[@森雲谷斎]

私もやって見たいのですが 使った漆、溶剤、目止め剤、筆、等教えていただければ幸いです

[@prostaffmid85vincent42]

質問ありがとうございます。漆は呂色漆です。目止め材は有りません。この盛り上げ前の水性ニスなどの下処理は何も塗っていません。しかし木の導管に染みないように陶器で磨いて導管の目を潰しています。漆は非常に粘度があり導管を塞げば染みません。何も塗らない方が漆の喰いつきが良いのです。でも相当な力が必要なので陶器磨きはしんどいですが駒がピカピカになります。これをペーパーでするとなると10000番ぐらいを用いないと同じぐらいにはなりません。筆は色々なものがあるのですが、一般的には漆専用の蒔絵筆(非常に高価)を用いるのですが、細いものは字の太さに足りませんので、輪郭を書いてから中を漆を埋める方法になります。私のこの映像で使っているものは字の太さよりもやや細いタミヤの面相筆です。動物の毛を使った腰のあるものを使っています。これを買うときは毛のまとまりの良いもので先(水毛)がピンとしているものを買います。盛り上げは見ての通り字を書いているような方法ですが、この方法は慣れないと難しいと思います。初めてですと輪郭法をお勧めします。盛り上げる前の漆ですが、チューブから出した漆は蓋ネジ周りの固まった漆やごみが混入する場合が多いので漆を濾し紙で濾します。濾した漆は３０分～1時間程度放置します。(漆を落ち着かせる)出した時は小豆大でも量が増えていると思います。あとはこのまま筆に漆を付けて書くだけです。書き終わった後はテレビン油などの溶剤で穂先の漆を落とし、サラダ油を塗って乾燥を防ぎます。これをしないと一回書くたびに新品の筆が必要になります。練習用の彫り埋め駒などで何回も練習してください。いきなり本番するなど決して高級駒を盛り上げようとしないでください。絶対失敗します。超有名な彫り駒作家の、王将駒が素人の磨きで字が細くなってしまったのを見たことがあります。きれいにしたかったんだとは思いますが、なぜ予備駒のある歩兵からしなかったのか悔やまれます。２０万円以上する駒が台無しです。

[@森雲谷斎]

ご丁寧にありがとうございます とりあえず練習用の駒で何度かやってみます またご指導よろしくお願いします

[@CardboardCraftKazu]

カッコいい…尊敬します！

[@prostaffmid85vincent42]

ありがとうございます。だけど上には上の人が居まして、桐月さんという駒作家は拡大した盛り上げ駒の隙が全くありません。完璧です。それと見比べたらまだまだ努力しなければと思っております。ただ影水さんの盛り上げはこのような盛り上げ方法でしたのではと思っております。

[@prostaffmid85vincent42]

コメントありがとうございます。彫り埋めは簡単ではありません。配合については正確に何グラムといって計っていませんので、感覚的に申し上げますと水と砥の粉はボソボソくらい。そこへ黒呂漆を配合してねっとりするぐらい配合します。重要なのは兎に角、練って、練って砥の粉のダマが残らないように充分練ることです。(私は30分は練っているかも。チューブ入り歯磨き粉ぐらいの粘度で硬すぎず、柔らかすぎずぐらいでしょうか)またもう一つ重要なのは練る側のヘラに砥の粉が残っていないようにすることです。(私は100均のガム取りの床ヘラのようなもの二本でこすり合わせながら練ります) 練り上げたら、これをガラス定盤から取り、乾燥しないようにサランラップ(サランラップが重要で他のラップは薄いのでダメ)の中に入れ、二つ折りにして空気を追い出しラップを密着させます。あとは駒一枚に必要な分を少しずつ出しながら埋めてゆきます。面倒でもラップして空気が入って乾燥しないようにしてください。(錆漆は湿度コントロール乾燥ではなく、水分蒸発による乾燥に近いイメージ)少しでも乾いた部分では埋めないでください。あとは100均の粘土ベラで隙の作らないようにツライチまで埋めます。(このとき埋まっているかを目で確認。たまに点など全く埋まっていない時がある)このラップは便利で２～３日は使えます。また手で揉んで手を汚さずに混ぜることもできます。すごく長くなるので埋めはこれぐらいで割愛します。 彫り埋め後の磨きは、びっくりするかもしれませんが、水を少しずつ流しながらガラスに貼った８００番で字母紙を取ります。いわゆる水研ぎです。錆漆は柔らかいので木地になるべく傷をつけないよう８００番でおこないますが、水研ぎなら簡単にできます。私は錆漆は半年ぐらいで、その前の彫り埋めは１００％漆でやっていました。これは非常に硬く３２０番くらいでも１枚に１０分以上の研ぎが必要で嫌になるぐらい。(片面３０回以上の塗り)番種を下げれば早く研げるが、木地に傷がついてそれを取るために字が細くなってしまう。 この後、乾燥した駒は1000番、2000番のペーパーで仕上げます。この時、黒い粉が木地に入らないように、字母紙を貼る前の駒磨きで出た黄楊の粉を撒きながら磨きます。汚れたらまた新しい粉を撒きます。この後、陶器磨きを全面して完成です。陶器磨きしたら目止め不要で盛り上げ出来ます。以上ですが、これは私の製作方法であり、同じことをしてうまくいかなくなくても責任は持てません。(うまくいくことは期待しております)また、もっと良い方法があると思っている方はご教授ください。

[@工房暁]

丁寧な書き込み　ありがとうございました！ お手数かけます^^; いろいろなやり方があるのですね・・・ 黄楊の粉を巻きながら　というのは初めてです。　確かに研磨の粉が木地に入り込むとやっかいですからｗ 師は瀬戸磨きで仕上げてるのですね　いろいろと参考になる情報ありがとうございます！

[@prostaffmid85vincent42]

@@工房暁 大事なことを言い忘れていました。黄楊の粉を撒くとき黄楊の粉の中に大きな研磨粒が混じっている場合があり、この場合は傷がつきますので予備の駒木地などで確かめながら行ってください。要は滑りをよくすることと駒を汚さないようにすることです。このような乾式が難しいようでしたら、1000番以上の水研ぎをすると綺麗になると思います。ただし、水はあまりよくないことを念頭に置いてすぐに拭き取るなどしてください。もうひとつ、何をするにしてもうまくいくかどうか最初に練習用駒木地などで実験する気構えが必要です。これが失敗をできるだけ少なくする方法だと思います。最終研磨が水研ぎですと、細かい番種でも木肌が荒れている感じがします。

[@工房暁]

@@prostaffmid85vincent42 解説ありがとうございました！　研磨はほんと奥が深いきがしますｗ　自分も道具やら他の制作過程やらいろいろ試行錯誤してるんですが・・・ しすぎて確立してない感じです^^；　確立（安定）した自分のやり方を身につけないとと思ってます。

[@浜田聖士-w5n]

ええやん、ええ趣味や元気そうで何よりです。

[@工房暁]

やはりスピード感がちがいますね。 縁取り方式だと超絶に時間かかりますからｗ ま　自分はまだ彫埋もまともにできませんが^^; あくまで可能ならばですが・・・ 彫埋の仕方（との粉・漆の分量も含めて）や 特に彫埋後の磨き（研磨）の仕方などを解説していただけないでしょうか。 自分はスランプで彫埋で止まってます;; 彫刻刀ですが　三木章刃物 パワーグリップ　というものでしょうか？ どこのメーカでしょうか・・・ さりげなく映っていたクロマチックハーモニカが渋いですｗｗ

[@istiyantoprabowo]

do you use varnish first before inking?

[@prostaffmid85vincent42]

英語のわかる範囲でお答えします。この盛り上げ前の水性ニスなどの下処理は何も塗っていません。(No use)しかし木の導管に染みないように陶器で磨いて導管の目を潰しています。インクは漆というもので非常に粘度があり、導管を塞げば染みません。何も塗らない方が漆の喰いつきが良いのです。すみません。この文を英語に翻訳してください。

[@istiyantoprabowo]

@@prostaffmid85vincent42 Actually, I am also not good at English, especially in Japanese, I am Indonesia

[@桐-n3f]

盛り盛り盛り

[@prostaffmid85vincent42]

質問の漏れがありました。そうです三木章刃物 パワーグリップです。