ベットの上と下程度の高さより小さな差(33 cm)でも時間の進み方が有意に違うという研究は既に13年前にあります(C. W. Chou & D. J. Wineland et al. 2010; Science) [2010Sci...329.1630C]。一般相対性論とconsistentなのかという点が重要で、これを検証したのが東京大学の香取秀俊先生のスカイツリーの実験(M. Takamoto & H. katori et al. 2020; Nature photonics [2020NaPho..14..411T])だと思うのです。もちろん驚くべき精度でconsistentでした。
「ドップラー効果による周波数(周期)の変化によって、時間の進み方の変化を求められる」は間違いですね。もしそれが正しいのであれば、慣性系 K とそれに対して一定の速さ v で”遠ざかる”物体の時間の進み方は慣性系 K に対して速くなるが、同じ速さ v で”近づく”物体の時間の進み方は遅くなります。勿論、特殊相対論ではどちらの場合も、物体の時間の進み方は遅くなるので矛盾しています。 一定の加速度で運動している箱の床と天井の運動を正直に解いて、それぞれでの固有時を評価すると、確かに、ドップラー効果で計算したパルス周期の床と天井での比に一致します。ですので「一様加速度運動をしている箱の天井と床での固有時の比は、床から天井に光を放つ時のドップラー効果による周期の比に一致する。」は、正しいです。ですが、最初の文章は間違いです。 因みに、一定の加速度で運動している云々の話は、とても、コメントに書き切れる程、簡単な話ではありません。済みません。4か月前にこの違和感をコメントして、やっと上記の正しい議論を理解出来てスッキリしました。たくみさん、有難う御座いました。 余談ですが、この問題は 2012年京都大学入学試験でも出ていて、その中でも、最初に書いた間違った仮定を使っていました。たくみさんの動画や許せますが、入学試験は許せません。