@@chicha5358convolutionは元々この演算をいったドイツ語のfaltungの英訳だったらしいです。命名されるまでは、早く1778年から定着した名前無しに使用されていました。Dominguez氏のA History of the Convolution Operationという論文でその命名の歴史が示されていますが、ドイツ語のfaltungが見えるのは1923年からで、アメリカ人の間の論文で好まれて使われ、英語のconvolutionが見えるのは1934年からだそうです。faltungの方は「折り畳む」に近く、convolutionの方は「巻く」が原義ですが、もつれたシーツや毛布のように、複雑に巻き込まれている様子を言います。腸のうねうねとしてもつれた様子や、脳のシワシワの様子をも言います。調べた限り、faltungは「(祈る時や、座る時に膝の上などで)両手を組む・合わせる・重ねる」動作にも使います(英語のfoldもこの意味で使えます)。スカートなどに「ひだをつける」動作にも使うそうです。 faltungの言い換えとしてなぜconvolutionが選ばれたのか、英語母語話者の僕も漠然とします。スカートのひだひだと脳のしわしわが似ている(両方英語でfoldsと言える)ところがあるので、そこで語義が繋がったのか。違うかもしれません。別の発想で付けられた名前かもしれません。この演算のどこかに「丸く巻く」様子が見出せるかもしれません。