一昔前の英文の契約書には、やたらとact and deed とか、同じ意味のラテン語起源のことばと中世英語起源の言葉を重ねる習慣がありましたね。誰もが間違えずに理解しなければいけない契約書だから、そのようになったと言われています。最近はむしろシンプルにしてわかりやすくという方向に変わりつつあります。ユネスコの公文書では、やたらinter aliaなどと言うラテン語の言い回しを英文にまぜたりしていますが、あれは権威主義ですかね?
@@unfriedrice7865 ユネスコは国連公用語のすべてで文書を作成します。フランス語やスペイン語の場合はもっとラテン語的表現が多いかもしれません。中国語やアラビア語では無理ですね。私がパリのユネスコで働いていた時に読んだ文書では、inter aliaという表現だけで、それ以外のラテン語表現を英文の中に見たことはありません。ちなみに、フランスの高校では、我々が漢文や古文を習うようにラテン語を習うようです。だから当然私よりフランス人はラテン語をよく理解していると思い込んでいました。グランゼコールとの英文覚書書を作成したことがあるのですが、その中にex officio という表現をいれたら、フランス人の工学系の教授は理解できなかったようで、質問されてしまいました。説明したところ、「公文書をつくるときはラテン語もわからないといけないのですね」と苦笑いしておりました。