No video

ルラシドン(ラツーダ)【うつ症状改善も期待の副作用少ない抗精神病薬、精神科医が7.5分でまとめ】

  Рет қаралды 10,206

こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】

こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】

Күн бұрын

0:05 はじめに
0:27 統合失調症・躁うつ病と、最近の抗精神病薬の流れ
2:36 ルラシドン(ラツーダ)の立ち位置、長所・短所と副作用
5:30 実際のルラシドン(ラツーダ)の使い方
6:55 まとめ
ルラシドン(ラツーダ)は、幻覚妄想の改善作用のほか、うつ症状の改善作用も見込み、かつ副作用の少ない抗精神病薬です。統合失調症のほか、躁うつ病(双極性障害)のうつ状態にも使います。効果や適量に相性がある事が難点です。
精神科医が要点を約7.5分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
チャンネル登録お願いします  / こころ診療所チャンネル
↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに:ルラシドン(ラツーダ)
心療内科精神科の薬。今回はルラシドン(ラツーダ)についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。この心療内科、精神科の動画では、メンタル分野のいろいろなお薬のご紹介をしております。今回は躁うつ病のうつにも使うことのある抗精神病薬であります、ルラシドン(ラツーダ)についてやっていきたいと思います。
(2)ルラシドン(ラツーダ)の概略
まずルラシドンまとめると、うつ状態にも有効な抗精神病薬ということになります。
このルラシドン少し見ていきますと、まず分類としてはいわゆるSDAというものに分類されます。ドーパミンとセロトニンに作用するタイプの抗精神病薬になります。
うつの改善効果がありまして、統合失調症のほか躁うつ病のうつに対しても効果を見込むものになります。
全般的には副作用が少ないというのが強みになってきます。
(3)統合失調症・躁うつ病について
少し周辺を見ていきますけれども、まず統合失調症とはということですけれども、これは悪化したときに、幻覚や妄想、混乱が目立つような脳の不調になります。
主にはドーパミン、脳のドーパミンの作用が強くなり過ぎるというのが原因とされます。
そのため、主にドーパミンの作用を抑える抗精神病薬を続けて使うというのが治療になってきます。
躁うつ病に関して見ていくと、これは落ち込みなどうつの症状とその逆・テンションが上がりすぎてしまうような「躁状態」を繰り返す脳の不調になります。
これは気分安定薬というのを薬としては使うんですけれども、躁状態、うつの逆の改善には、抗精神病薬を併用することがあります。
そして、近年ですと、うつの改善に対しても、一部の抗精神病薬を使うということがあります。
(3)抗精神病薬と、その最近の流れ
抗精神病薬とはということですけれども、これは脳のドーパミンの作用などを抑えて統合失調症を治療する薬になります。
そして、これは改善を図るほか、ぶり返しを防ぐ「再燃予防」ということになるので、原則続けていくことが必要な薬です。
その中の一部のものとしては、気分の波を抑える気分安定作用が強くありまして躁うつ病に使うことがあるということになります。
最近の抗精神病薬の流れ、最近主に使われる薬の流れなんですけれども、まずは全般的な副作用が少ないものというのが最近好まれる傾向あります。
その中でも、長期的な副作用が少ない。一部の薬だと、短期的な副作用少ないけれども、血糖値が上がるなどがある中で、長く使っても副作用が少ないという薬が最近開発されています。
そして、薬によっては、気分安定作用、うつの改善などを見込めるものがある。
今回のルラシドン(ラツーダ)も、この流れに沿ったものになっていきます。
(4)ルラシドン(ラツーダ)の立ち位置と2つの作用
ルラシドン(ラツーダ)の抗精神病薬の中の立ち位置なんですけれども、安全性が高く、うつ症状にも効果がある薬という位置づけになります。
ルラシドンの作用は大きくいうと2つに分かれます。抗幻覚妄想作用。これは統合失調症への作用です。もう一つがうつ改善作用。これは躁うつ病でうつに対して使う作用になります。
順番に見ていきますけれども、抗精神病薬としての抗幻覚妄想作用ですけれども、これは統合失調症への作用です。
いわゆるSDA(セロトニン・ドパミンアンタゴニスト)に分類されまして、ドーパミンの遮断とセロトニンの調整を行う薬になります。
副作用は比較的少なくなりまして、うつ症状が強かったり、陰性症状といって意欲が出なかったりするような、そういう時に効果を見込むものになります。
一方で、興奮や躁状態な時、いわゆる急性期の状態の時は少し使いにくいところがあります。
2つ目の作用がうつの改善作用、躁うつ病のうつなどへの作用です。
こちらは主にセロトニンの調整というところが主に関わっているとされます。
うつの改善のためには、単剤(1種類)で使うこともありますし、他の気分安定薬(リチウムなど)と併用・一緒に使うということ両方あり得るかと思われます。
この薬もやはり軽躁・躁の時は逆にそれをさらに上げてしまうリスクがあるので使いにくいところがありまして、そういう場合はちょっと中止を検討するということになります。
(5)ルラシドン(ラツーダ)の長所と短所
次にルラシドン(ラツーダ)の長所と短所を見ていきたいと思うんですけれども、まずはルラシドンの強み(長所)ですけれども、これはまず副作用が少ない、短期的な副作用・長期的な副作用、両方とも少ないというのが一つ大きな強みになります。
2つ目としては、うつや認知機能への効果を期待されるところがあります。なので落ち込みがあるような方とか、陰性症状が強いような方には有効性が期待できる。社会復帰ということを想定する時には強みがあるものになっています。
そして原則1日一回でよくて、かつ眠気は比較的少ないというのが強みになってきます。
一方で、ルラシドンの弱点ですけれども、まず1つ目としては効果や適量に相性が正直あるということ。同じ量で皆さん効くという感じではないところがあります。
2つ目としては、食後に原則使う必要があるので、寝る前に使いづらいというところ。あと相性としてグレープフルーツと一緒に使うとよくないというのがあります。
3つ目としては興奮や躁の時には逆効果になり得るということが弱点になってきます。
(6)ルラシドン(ラツーダ)の副作用
このルラシドンの副作用ですけれども、全体的にあまり大きなものは少ない。ただその中で見ていくと、まず1つ目はいわゆるアカシジア・「じっとしていられない、イライラする」こういった症状が出ることがあります。
2つ目としては、人によっては吐き気が出ることがあるというところ、3つ目としては他の薬よりは少ないんですけど、人によっては眠気が出ることがあるということがあります。
(7)ルラシドン(ラツーダ)の統合失調症への使い方
これからルラシドン(ラツーダ)の実際の使い方を見ていきたいんですけれども、まず統合失調症への使い方ということで見ていきます。
原則として1日40ミリグラム、食後一回で使います。副作用が気になる場合は、適宜調整20ミリグラムから現実的に始める場合もあるかと思います。
効果が不十分な場合は、最大その倍の80ミリグラムまで使います。
一方、副作用が目立つ場合は薬を減らす(減薬)もしくは薬を変える(変薬)をすることがあります。
そして、80ミリグラムまで増やしても効果が不十分な場合は、薬を変える(変薬)などを検討していきます。
あとイライラや躁状態などが目立つ場合はやはり変薬を検討していきます。
そして、安定した後もぶり返し(再燃)を予防することが大事なので、原則としては続けて使うということになります。
(8)ルラシドン(ラツーダ)の躁うつ病(うつ)への使い方
続きまして躁うつ病のうつ状態への使い方ということで見ていきますが、まず20ミリグラムで始めるということです。そして効果不十分でしたら、徐々に増やして最大60ミリグラムで使うことがあります。
単剤1種類で使うこともありますし、リチウムなどと併用として使うこともあります。どちらも一長一短があります。
そして、イライラが目立ったり、躁状態に近い状態になる場合は中止したり、薬を変える(変薬)したりということを検討していきます。
(9)まとめ
今回はルラシドン(ラツーダ)について見てきました。このルラシドン(ラツーダ)は、うつの改善作用も見込むタイプの抗精神病薬になりまして、統合失調症のほか躁うつ病のうつ状態にも使います。
全般的に副作用は少なく、安全に使うことができたり、続けることができるものになります。
一方で、イライラや躁状態との相性が悪いために、その時は薬を変えるなどを検討していただけたらと思います。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#ルラシドン #ラツーダ #抗精神病薬 #統合失調症 #躁うつ病 
【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

Пікірлер: 11
@user-nb8wc8zu2y
@user-nb8wc8zu2y 8 күн бұрын
今まで、たくさんの、くすりが、でては、すたれた?だいたいは、続く薬は、数パーセントかな?
@ThankU0909
@ThankU0909 11 ай бұрын
統合失調症です。インヴェガ服用中ですがラツーダも処方されました。ラツーダをググって調べたら副作用に突然死とありました。怖くなって一週間で先生にラツーダを断りました。
@user-ew2fk8tq8z
@user-ew2fk8tq8z 11 ай бұрын
コメント拝見しました。私も統合失調症で、ラツーダ飲んでます。80ミリ飲んでます。副作用は身体が重い、ダルい感じです。
@user-mi6gp2bw7s
@user-mi6gp2bw7s 5 ай бұрын
躁鬱の疑いで処方されましたが、私には合わず大変でした。過呼吸と過呼吸の予期不安で苦しい思いをしました。不安が強まって緊張感がずっとありました。二度と飲みたくないです。
@user-jl5ir5eo1j
@user-jl5ir5eo1j 27 күн бұрын
私にも合わない。顔のピクツキ。副作用を説明しても変えてくれないので飲んでるふりしてます。幻覚はない。妄想もない。幻聴は寝不足の時だけ。入院中の貼り薬のロナセンはなんともなかった。
@yukii3392
@yukii3392 Жыл бұрын
とてもわかりやすく簡潔にまとめられていて勉強になります。ありがとうございました!リスパダールと比較して副作用が少ないんですね。お医者様方の評価も高い薬なのでしょうか。
@user-sp6uu3hz7p
@user-sp6uu3hz7p 7 ай бұрын
統合失調症です、幻聴がひどいです、幻聴にはどの薬が一番ききますか?
@renonnn
@renonnn 3 ай бұрын
二度と飲みたくない
@特攻のシュレン
@特攻のシュレン Жыл бұрын
新薬出るたび副作用少ないっていうけど、添付文書見たらたくさん副作用あるじゃん。 おかしいよね。
@user-jerwkgeaz
@user-jerwkgeaz 4 ай бұрын
俺には合わなかった
オランザピン(ジプレキサ)【躁うつ病にも使う代表的な抗精神病薬、精神科医が7.5分でまとめ】
7:38
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 11 М.
Gli occhiali da sole non mi hanno coperto! 😎
00:13
Senza Limiti
Рет қаралды 24 МЛН
尊大型ASD【発達障害ASDに自己愛性パーソナリティ障害合併、精神科医が13分で説明】
13:20
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 66 М.
【うつ病】うつ病悪化時のひどい症状3つ【精神科医が11分で説明】動けない|混乱|幻聴
10:59
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 4,7 М.
ブレクスピプラゾール(レキサルティ)【統合失調症への効果と安全の両立を図る抗精神病薬、精神科医が7分でまとめ】
6:47
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 10 М.
強迫症を治す3つの鉄則[臨床]松永教授の認知行動療法に基づくノウハウ公開
19:29
【うつ病】うつ病の知られていない症状5つ【精神科医が10分で説明】自律神経失調症|イライラ|不安
10:13
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 3,6 М.
自己愛性パーソナリティ障害【「自分が特別」と思う認知の偏り、精神科医が17.5分でまとめ】
17:35
こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
Рет қаралды 168 М.
Gli occhiali da sole non mi hanno coperto! 😎
00:13
Senza Limiti
Рет қаралды 24 МЛН