数学と物理学の関係の不思議ということにも関係するのでしょうか。 例えばニュートンは、運動方程式という簡潔な関係性を導き出しましたが、 真理の解明にはほど遠いと言ったと、子供時分に聞きました。 子供時分はその意味が良く分からなかったけれども、 今では、真理の全体の中の、ほんの一部分でも美しい方程式が見いだせるという点がとても不思議です。 群盲象をなでる、という言い回しがありますが、部分的に正確な知識を得ても、象全体は一層分からなくなる という意味かと思います。 特に理系の人は細かい課題に集中して研究しますが、細かい課題の解明を進めて行けば、 全体像の解明に近づいていると多分時々思っていて、 そして、数学の進歩が物理学の難問解決に役立つこともある。 それと、物理学者が宗教家に転じたりする場合、 宗教的な信心を進めて行く方が、神の世界の全体像を直接考えるから 有限の人生の中で、宗教的に考えた方が、気持ちが安定するのかな、と思ったり。 ¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥¥ I was like a boy playing on the sea-shore, and diverting myself now and then finding a smoother pebble or a prettier shell than ordinary, whilst the great ocean of truth lay all undiscovered before me. 私は、海辺で遊んでいる少年のようである。 ときおり、普通のものよりもなめらかな小石やかわいい貝殻を見つけて夢中になっている。 真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっているというのに。