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『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』は、昨年12月22日にTOHOシネマズ シャンテをメイン館として全国公開され、興行収入8億円を突破。公開から1ヶ月以上たった今も、劇場は平日土日も変わらず賑わいを見せ、公開劇場も増加し続けている。
日本アカデミー賞(優秀作品賞、優秀監督賞、優秀主演男優賞)、キネマ旬報ベスト・テン(日本映画監督賞、主演男優賞)を受賞。米国アカデミー賞では国際長編映画賞・日本代表としてノミネートされ、受賞への期待が高まっている本作より、演歌歌手で俳優の石川さゆりが演じた、トイレ清掃員の平山がたびたび訪れる飲み屋の女将の登場シーンが解禁となった。
つつしまやかな生活の中で、ささやかな楽しみを大事にする平山。をあたたかく見つめる女将。公開後、反響の大きかったシーンの一つでもある。
東京渋谷の公衆トイレの清掃員、平山は押上の古いアパートで一人暮らしている。その日々はきわめて規則正しく、同じことの繰り返しのなかに身を置いているように見えた。ルーティンは孤独を遠ざけるものかもしれない。けれど男のそれはどこか違ってみえた。
巨匠ヴィム・ヴェンダースがメガホンを取り、東京・渋谷のトイレを舞台に、主人公・平山の“足るを知る“人生、そしてヴェンダースが描いた、ほのかに希望が満ちあふれた東京の風景に、絶賛の声があふれている。
ぱらぱらと雨が降っている。下町の路地裏でぽっと灯る赤提灯が、カッパを着て自転車に乗って訪れた平山(役所)をあたたかく迎える。「平山さん、いらっしゃい」と美しい声で声をかける、店の女将(石川)。常連の平山に「いつもの?」と声をかけ、平山の胸ポケットから覗く文庫本に興味を示し「何の本を読んでるの?幸田文”木”。エッセイ?」と問いかける。すると、いつも無口な平山は顔をほころばせて「読んだことある?」と答える。女将は、ううん、と首をふりながら「平山さんはインテリね」と、お世辞めいた言葉に照れて笑う平山。そんなやりとりに、ふたりの適度な距離感、そしての平山の過去や素顔をほんのりと想像することができる。常連と軽口をたたきながらの心地よい空気が流れる飲み屋で、女優・石川さゆりが平山のプライベートを包み込む、暖かなシーンとなっている。
本編では、石川があがた森魚の奏でるギター演奏に合わせてアカペラで歌唱するシーンも。心に染み入る石川の歌声で観客を驚かせた。他にも飲み屋の常連の男性として登場したモロ師岡のほか、研ナオコ、長井短、犬山イヌコ、片桐はいり、安藤玉恵などがスクリーンの端々に登場し、物語をそっと支えて観客を楽しませてくれる。
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND 配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分/G
原題:『PERFECT DAYS』
邦題:『PERFECT DAYS』
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