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UHBは持続可能な社会を作るSDGsの取り組みをお伝えしています。
今回はSDGs17の目標の1番目「貧困をなくそう」です。
日本では特に「ひとり親家庭」が経済的に厳しい状況にあります。
さらに追い打ちをかける物価高。支えとなっているのが地域の子ども食堂です。
3人の子どもを育てる美智子さん:「ママがこんなので、ごめんねっていつも謝っている」
働いても約半数が相対的な貧困状態にある日本のひとり親世帯。そこにコロナ禍と物価高が追い打ちをかけています。
美智子さんの長女 香織さん(中学生):「ガソリンが高くて、野菜とかも高くなってきている」
食料品や光熱費の高騰が生活を圧迫。ひとり親世帯の約9割が生活が苦しくなったと感じています。
そんな家族を支える子ども食堂。
子ども食堂の運営者:「がんばったね」
2030年までに女性や子どもの貧困率を半分に減らす。世界との約束です。
札幌のシングルマザー美智子さん。2つの仕事を掛け持ちして3人の子どもを育てています。
2021年はコロナ禍で食品関連の仕事の収入が激減しました。振り込まれた給料が59円だった時も。
美智子さん:「1か月です」
安定した収入を得たいと介護施設の仕事に転職。倉庫での出荷の仕事も掛け持ちしていますが、生活は困窮しています。
美智子さん:「トイレの水は1回で流さず、みんなでまとめて流して。お風呂も1週間ぐらい我慢して、子どもたちも学校がない日はお風呂入れないようにしてとか。常に『お金ないからね』って言っている」
日本のひとり親世帯の約半数は相対的な貧困状態にあるとされていて、中でもシングルマザーは、男女の賃金格差や非正規雇用の割合の高さから貧困に陥りやすいといわれています。
一家の支えは中学生の長女・香織さん。家事や弟の保育園の送り迎えをしてくれます。
美智子さん:「感謝しかないです。本当に。そして謝りますね。ママがこんなのでごめんねって」
2021年の12月。街はクリスマス一色です。しかし…
美智子さん:「すみません。暖房節約してつけてないので」
2021年の冬から燃料が高騰。コロナ禍で収入も減り子どもたちにプレゼントをあげることができません。
美智子さん:「クリスマスプレゼントを用意する余裕はないですね」
長男「サンタさん、いないもんね!」
そんな親子を支えているのが札幌市手稲区の子ども食堂「ぐれーす」です。
家族は週に1度、ここでお弁当を受け取ります。クリスマスの特別メニューです。
こども食堂ぐれーす 亀岡 純子さん:「きょうはビーフシチューとガーリックスパゲッティとサラダ。あとケンタッキー」
美智子さん:「本当にありがたいです。ビーフシチューなんて食べられない」
貧困は経済的な問題だけではなく、孤立にもつながると言われています。
「ぐれーす」を運営する亀岡純子さんは、美智子さんの悩みを聞くなど心の支えになってきました。
こども食堂ぐれーす 亀岡 純子さん:「お母さん頑張ったね。みんな3人とも頑張ったね」
美智子さん:「助けてもらいました。本当に。泣いちゃう」
美智子さん:「ありがとうございました!」
こども食堂ぐれーす 亀岡 純子さん:「待ってるからばいばーい!」
こども食堂からのクリスマスプレゼント。
「いただきます!おいしい」
新型コロナの感染者数が増加した1月。陽性となり自宅療養していた美智子さんにお弁当を届けたのも亀岡さんでした。
こども食堂ぐれーす 亀岡 純子さん:「亀岡です。子ども食堂です。お弁当置いていくね。お見舞い。元気でね」
こども食堂ぐれーす 亀岡 純子さん:「経済支援も必要だけど、お母さん同士が孤立しないようにつながりが必要。子ども食堂は地域の居場所として存在価値があると思う」
つながりの中で貧困を乗り越える。親子だけではできないことを、地域の力で。
物資提供をお考えの方は、こども食堂北海道ネットワーク 011-841-8601 まで