夏目漱石を語る(解説する)one of the best だと思います。この動画自体が一つの作品として十分楽しめるように思いました。 芥川龍之介作品とともに日本人にとって小さい頃から触れる機会も多い夏目作品ではありますが、両者とも明治・大正の代表作家とは言え、現代においても決して古びていなく、こころの琴線に触れるような言葉の数々にあふれているように感じます。ワタシは、若き日に病床にふしていた時代に随分と救いになった夏目漱石作品や夏目漱石の生涯だったり … 。「文豪」と一言で片づけたくはない … 自分にはもとより、様々な人たちそれぞれの 夏目漱石 and 夏目漱石作品 なのではないでしょうか。イメージとしては かんしゃくもち で近寄りがたい存在のようではありますけれども、後進が世に出るために惜しみなく力をかすような人であった。漱石自身の心の弱さ、誠実さ … あっての正岡子規・高浜虚子・米山保三郎といった愛し愛された友を持つこともできたのでしょうか。何よりも初期の作品には世俗を忘れるように感じるところがあって、日ごろの社会生活にうんざりした時にその作品の中に飛び込みたくなるように感じることもあります(笑)。いつの時代でも「夏目漱石全集」が岩波書店から出版されれば売れますよねぇ。電子媒体全盛の時代だとそうでもないのかな? とっても丁寧なつくりと分かりやすい心に響く解説で、うp主さまの造詣の深さには驚きを隠せません。今後更なるご活躍をお祈り申し上げます。